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日時:平成13年11月27日(火曜日) 13時30分〜15時30分
場所:上杉分庁舎5階第3会議室
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国土交通省 東北地方整備局 地域河川調整官 |
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国土交通省 東北地方整備局 地域河川課長 |
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国土交通省 東北地方整備局 河川調整課長 |
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国土交通省 東北地方整備局 仙台工事事務所副所長 |
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国土交通省 東北地方整備局 仙台工事事務所調査第一課調査係長 |
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宮城県 河川課長 |
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宮城県 河川課企画調査班技術主幹 |
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宮城県 仙台土木事務所建設第三班技術次長 |
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仙台都市総合研究機構 常務理事兼企画調査部長 |
■委員長(企画調整課長)挨拶
- 本事業の推進や来年度以降の事業計画においては、県、国の様々な協力をいただきながら進めなければならない。本日は国・県の方からいろいろアドバイスをお願いしたい。
- 開府400年を契機として、今までの広瀬川に関する様々な市民、国・県の取組みを踏まえながら、広瀬川との関わりを改めて見直し、再構成して、次の100年に向けた新たな市民の運動として広瀬川創生に取り組んでいきたい。
■VTRの上映
- 全日本観光映画コンクール優秀賞受賞作品「廣瀬川」
(仙台市文化観光課、昭和34年製作)
■講演・報告
●「新しい河川整備の考え方と広瀬川について」:東北地方整備局地域河川調整官
- 河川は、基本的に国と県が関与するという時代が戦後から続いてきたので、今回、地域の発意という形で「広瀬川創生プラン」を考えられているということに驚きがあった。
- 建設省時代、水害に関連して、護岸を整備しろ、川を広げろという地域の運動があったが、水害がないと河川に関心をもってもらえないという時代だった。
- 残念ながら、河川を都市の一つの大きな資源として捉える発想があまり自治体にはなかった。地域行政が特定の川について市民の視点で真剣に考えていこうというケースは多くはない。
- 広瀬川は歌(青葉城恋歌)では有名だが、全国的には「仙台=広瀬川」とストレートに結びつくか若干疑問だ。広瀬川を暮らしの中の資源・財産として後世に伝えていこうとするのであれば、誇れるものにしていかなければならない。他の地域で、仙台の人の方から広瀬川を紹介するのではなく、相手側から「広瀬川はいい川ですね」と言われるようにすることが、本当の意味での財産になるのではないか。
- 行政は、これを作ると皆喜ぶのではないかと、あれこれ作りたがるが、「さあ、用意したから使いなさい」と言っても誰も使わない。今回の事業では、これまでの反省を総ざらいして、じっくり取り組んでいくとよい。
- 仙台は「橋のない街」という印象がある。例えば、北海道の旭川は橋を渡らないとどこへも行けない。盛岡も「開運橋」を渡らないと駅前に行けない。札幌も「豊平川」が街の真中に流れていて、川を見ないでは暮せない。広瀬川の存在は、気づきにくい。
- 個人的には、広瀬川はどちらかといえば非常に日常性の薄い川だと思う。100万市民の共有財産であるとすれば、どうやってこの川に日常性を持たせるかが一つのポイント。
- 広瀬川は片側が断崖絶壁になって連続しており、洪水時にも街の中心部には水が上がらない構造だ。ある程度の整備が済んでからは、あまり洪水被害はない。人間の手が加わるタイミングが遅れてきたことは、ある意味で、広瀬川にとっていい財産といえる。
- 東京の「神田川」は、三面張で一見大きな下水路のようだが、日常性があったからこそフォークソングになった。そういう意味で広瀬川は弱い。ただ、広瀬川は、自然の状態が多く残っていることをわが国の都市河川として相当誇れるのではないか。
- 杜の都・仙台のシンボルとして全国的な知名度をどうアップしていくのかも大事。地形的に自然の形態をよく残していて、普通の都市内河川にはない部分を多く持っていることを市民の皆さんにPRし、広瀬川が自慢できる川だということを知ってもらう必要がある。
- NPO、市民の活動を巻き込んでいくことは大変結構だ。将来、河川管理をする人はどなたでしょうかと問われた際に、「広瀬川の管理は市民がしている」といえるような川を目指して欲しい。法律上の河川管理者という意味ではなく、この川を守りきれる管理者として責任ある立場にいるのは仙台市民だと言えるような政策の展開を目指していただければと思う。
- 仙台市が今やろうとしていることは、市民河川を目指すプロセスといえる。私ども国土交通省は、市が目指すものをいい意味でサポートできるよう、役割を果たしていきたい。
- 国や県がリードして川の計画を作ろうということでは決してない。ある意味では市がプレッシャーを感じながら、政策の階段を登っていただきたい。
- 国と県と政令市、もしくは市町村という立場関係は、地方分権の大きな流れの中でどんどん変わっていく。行政と市民の役割分担も変わっていく。企業の役割分担も変わっていく。行政構造も、地域の中の役割分担も変わっていく。経済も変わる。そういう流れを感じながら、広瀬川の新しい構想づくりに取り組んでいただき、その中で今の法律・制度では問題があるという場合には、逆に仙台方式として提案するくらいにしてもらいたい。
- 今日、仙台市の多くの関係課長が出席されており、組織横断で本気になってやろうとしている姿勢がわかる。これまでの川づくりの計画から見れば、前例のない取組みになると思う。法律上の垣根を取り払っていけるのは、たぶんこういう地方自治体の柔らかい発想だと思うので、我々もそういう意味では勉強させていただきたい。
●「広瀬川の現状と課題についての報告」:宮城県河川課長
- 河川課の使命は「真に豊かな、安心とゆとりの地域づくり」の実現で、これは宮城県総合計画の一番大きなキャッチフレーズにもなっている。
- 基本的な施策目標は4つある。1つが「安全で安心な地域づくり」。これはこれまでも最も重要な目標で、洪水から市民生活を守る治水だ。厳しい財政状況や、公共事業に関する説明責任を求められている中で、重点的・効率的な実施が必要とされている。
- 2番目は「危機管理対策の充実」。これは水害から地域を守るためのハード的な整備と同時に、情報技術を駆使して、人命・財産を洪水から守っていこうということ。
- 3番目は「豊かな水辺環境の保全と創造」。これは環境を重視し、周辺の自然景観や生息する動植物に配慮したプランづくりをしていこうということ。
- 4番目は「地域社会との連携の強化と協働」。これは河川管理者・行政だけではなく、地域・市民と行政が一体となって川づくり、ひいてはまちづくりを進める必要があり、そのための体制・仕組みづくりしていこうということ。
- 平成14年度の重点推進目標としては8つあり、主なものは、「河川整備基本方針、河川整備計画の策定推進」で、これは今後20年から30年の中で具体的にどんな整備を行うかを決めるもので、現在、整備計画の策定を進めている。
- また、「河川維持管理マニュアルの施工・充実」として、現在、河川整備がある程度進んできたので、そのストックをきちんと管理するための「管理マニュアル」を作る。
- さらに「洪水予報河川の指定、洪水ハザードマップの作成支援等ソフト対策の推進」として、水防法の改正により、今年から県で洪水予報をできるようになったので、いち早く住民に情報提供をしたり、洪水ハザードマップを作成したりしていく。
- 県内の河川整備の方針は、「計画規模」というものを定めて行っている。何年に一回くらいの雨に対して安全かという確率安全度で表現され、県内の河川では1/10から1/100に定めている。広瀬川が1/100程度で、それ以外の河川は1/10から1/50程度になっている。
- 現状では、県内河川の「概ね1/10」の整備率は30%程度で、全国平均でみるとかなり低い。したがって、今後20年から30年の河川整備計画では、概ね1/10の確保が大きな目標で、重要な河川については1/30の確保が目標になる。
- 県の事業費を見ると、平成13年度は県の補助事業で68億円程度。近年、県の財政事業等の制約から金額が落ちてきており、約70億円程度で重点的、緊急的に必要なところを優先的に行っているのが現状。
- 今後10カ年でどのような事業を、どのようなスケジュールでやっていくかをきちんと住民に示すため、「土木行政推進計画の策定」に取り組んでおり、地域住民の意見を聞きながら、道路、港湾も含めて、全部の河川について計画を策定したい。地域懇談会等を開催し、パブリックインボルブメントのような手順を踏んで作っていく。
●「広瀬川の現況と課題について」:宮城県河川課技術主幹
- 広瀬川の治水状況だが、まず河道形態は愛宕橋を境に上流が堀込河道、下流が築堤河道になっている。改修履歴は、補助事業に限定すると、昭和25〜31年に広瀬橋〜牛越橋付近で、河道拡幅、築堤、護岸、昭和44〜50年に都市河川整備事業として、低水護岸、高水敷整備、昭和59〜平成9年に上流部の落合愛子付近で小規模だが河道掘削、築堤、護岸を行っている。河川修繕は自然に優しい、人にやさしい川として行っている。
- その結果、治水上の安全度は、広瀬橋地点で計画流量1/150(2,700m3/s)という目標に対して、概ね1/40(1,800m3/s)程度を確保している。ただし、一部、追廻、米ヶ袋などネックとなる場所もある。愛宕橋では2600t程度の能力になっている。
- 利水状況を見ると、河川法23条に基づく知事許可分で工業用水2件、慣行水利権10件。
- 環境状況としては、渇水対策の必要性があり、名取川からの導水計画について協議している。
- 関連計画として、「名取川河川環境管理基本計画」において、流域を4つのブロックに分け、自然環境、自然利用等に性格づけし、基本方針を示している。
- 平成8〜12年度に、川づくりや環境保全にかかる有識者による「広瀬川懇談会」において、各種計画、イベント、河川利用等について意見交換を行った。24名の構成メンバーで仙台市からも出席いただいた。広瀬川沿いの課題として、歩くルート、樹木の管理、護岸の老朽化対策などについて、役割分担や対応方針を整理した。
- 「仙台地域水循環協議会」は、仙台工事事務所が事務局で、マスタープランを策定中だ。市民活動については、県としてもNPO支援事業で優遇措置を行っており、広瀬川担当としても、連携・交流の企画を行っている。
- 近年の動きとしては、平成9年に河川法改正があり、河川整備基本方針及び河川整備計画を策定することになった。平成12年の河川法改正では、政令市への河川管理権限の委譲が可能となり、現在、仙台市と検討・調整を行っている。
- 都市型水害等を踏まえた水防法改正により、「知事による洪水予報河川の指定」で、広瀬川の一部区間の愛宕〜大橋までの区間を目安にしたいということと、七北田川について検討を行うということで、仙台市と具体的な話に入っている。指定となれば「浸水想定区域及び水深の指定」を行い、仙台市では「地域防災計画」への反映、住民への周知等が必要になる。
- その他としては、直轄管理区間の見直しということで、広瀬川に関しては、愛宕橋までを直轄区間とすることが望ましいという提案をしている。
- 河川管理上の課題としては、一つは「治水と環境のバランス確保と合意形成」として、中州・寄り州の管理と鳥類等への配慮という問題がある。また、「NPO等市民活動団体との連携や支援」として、除草・ゴミ拾いなどの河川愛護活動、河川巡視等での連携支援の問題がある。「治水安全度の向上」として、基本的には1/40以上の安全度が確保されているとはいえ、一部ネック個所があるので、その解消が課題である。
■主な質疑
●市街地へ用水等で水を導入することについて
オブザーバー
- 市内に水を引き込むという考えは極めて効果的ではないか。広瀬川からくる水ということで、広瀬川に対する日常性がもたらされる。
- まちの中の水辺は、潤いといった環境面だけではなく、防災の面で非常に有意義である。昔の四ツ谷用水は防災にも配慮されたものだ。ちなみに阪神淡路大震災の時、神戸ではすべて水路を地下に潜らせていたため初期消火に全然使えなかった。
委員
- 十数年前に建設省で構想を立てた際、四ツ谷用水も紹介されていたと思うが、そういったものが見直され、今後ますます推進されるといい。
- 広瀬川清流保全審議会でも、広瀬川から工業用水を引いて、都市の中に流してまた広瀬川にかえしてやるということを考えたが、具体的に進めようとすると、いろいろな問題があってうまくいかない。そういったことも新しいプランづくりを通して市民にも知ってもらいたい。地下水を涵養することで杜の都の緑を育むことができると思う。国土交通省でも、水利権について新しい考え方が生まれるような方向で応援していただければ、仙台市ももう少しやりやすくなる。
●広瀬川創生プランの進め方等について
オブザーバー
- 今回の広瀬川創生プランは、行政だけでなく、市民やNPOなどいろいろな団体との協働でやるということで、非常にすばらしい。
- 市民の支持がないと一つも実行できないかもしれない。行政リード型でやってきた時代もあったが、今は市民社会が成熟しているから、市民が支持しない政策は実行に移せない。水利権も複雑な権限問題があって、個別では非常に処理しにくい案件だ。トータルとしてこうしたいということが市民の支持を受けていれば、個別案件も一歩、二歩と前に議論が進んでいく。
委員
- 川に関わる機関はたくさんあって、東北地方整備局以外にも、工業用水関係、漁業関係、県、市もあり、複雑になる。まとめていくために、NPOが中心になって、関係者が同じテーブルについて、あるべき姿についてみんなで協力していくというスタイルがいいのではないか。
オブザーバー
- 市民が主体的にやる部分がかなり増えてきても、最終責任はやはり行政が負わなければならない。役割分担をどうしていくのかというのが、議論の方向だと思う。
- 市民が何も言わないで、あるいは言わせないで、行政おまかせになっているから、行政は勝手気ままに自分の領域だけやることになる。今回のプランが、NPOだけではなく、広瀬川に無関心な市民層もたくさん巻き込んだ仕組みの中で作られていくのなら素晴らしい。
- 水循環協議会でも各主体が同じ目標に向かい適切な役割分担をという姿をすぐにというのは財政的なこともあり、かなり難しい。広瀬川創生プランの場合も、精神的な部分から協働してやっていくしかない。ハード的なものは、できる機関が取り組むということで、役割分担していかざるをえない。
- 次の世代のためのプランづくりという気がする。「百年の杜」構想があって、「百年の広瀬川」ということになるのかもしれない。
- 次の世代の子供たちが、広瀬川を含め、仙台市という大きなまちの空間を理解できるような仕組みを大人が作ってあげなければいけない。総合学習が始まるが、学習をする場としての機能を広瀬川は果たしてくれるのではないか。次の担い手を育てていくのは広瀬川だ。
委員
- 科学館では「広瀬川自然博物園構想」、環境計画課では「エコミュージアム構想」を考えていて、広瀬川そのものを自然教育の空間として活用することを考えている。
オブザーバー
- NPOや地元など市民による河川管理も必要。国土交通省でも来年あたり、NPOと一緒の河川管理のあり方を模索していきたい。実際に河川管理を行っていると、ゴミなどに関する地元からの苦情がとても多く、市民との連携プレーが不足気味かなと思う。今後、情報交換はもちろん、現実の行動も一緒にやっていかなければならない。
- 仙台市が広瀬川創生プランをつくるというのであれば、我々のやっている仕事もそのフォーマットに入れてもらってもいいと思う。国の役割、県の役割、市の役割、市民の役割、それぞれある。我々は外から否定するようなことはしないので、どんどんやっていただきたい。
委員長
- 広瀬川創生プランは、市民による管理なども含め、市民の側から広瀬川を考えて、行政・市民が協働していく環境を築くところに最終的な目的がある。その過程として、まず市の中の議論、それから国も含めた議論、さらにNPOも含めた議論を積み重ねて検討していかなければならない。市民一人ひとりが広瀬川を意識しながら生活できるまち・仙台をつくるきっかけとなるようなものを提案できればと思う。
- 今後もこのような議論を、今日で終わらずにやらせていただきたい。特に来年のワークショップ等では、皆さんと協力し、NPOとも融合しながらできればいいと思っているので、支援をお願いしたい。
●広瀬川の水環境について
オブザーバー
- 最近、広瀬川の下流は水量が非常に不足している。健全な水循環が必要ということで、仙台地域水循環協議会ができた。協議会ではマスタープランや各種プログラムを作成し、広瀬川の水量が不足している箇所に名取川、農業水路、都市下水道などの水を借りて、水量の復活を図ることを計画中だ。
- 広瀬川は取水、利用水量が非常に多い河川で、水が不足していることは皆さん認識していると思う。現在だと10年に1回の渇水に対応できるダムを作るが、大倉ダムは昔のダムで、計画段階から節水を前提に作っており、14年間のうち4年間は節水を必要とするダムとなっている。水利用の合理化や、既存のストックの有効活用、下水の再生水の有効活用などをしていかない限り、水量的に非常に難しい。
●広瀬川の地形的・歴史的特性について
委員
- 仙台のまちは他の大都市とだいぶ違う。他の大都市は大きな河川の河口に城を構えて、まちが開けたが、伊達政宗公は広瀬川を天然の要害として使って城を築き、川の中流にまちができた。市街地の中に崖がすごく発達しているが、広瀬川の清流を守るには崖を守ることが基本になる。ただ、市民からなかなか利用されないのは、この地形的な特性がネックになっている。市民の利用と自然の保全をどうバランスをとっていくか、矛盾もあり、悩んでいる。
- 崖に家が建っているところもあり、人命と財産を保全しながら、どう自然を守っていくも課題だ。
●広瀬川懇談会、および現在実施している事業について
オブザーバー
- 広瀬川懇談会は、宮城県仙台土木事務所が事務局となって平成8年に立ち上げ、平成12年の1月まで5回ほど開催した。広瀬川沿いの歩くルート、中州、護岸の老朽化対策などの問題が指摘され、調査を実施している。
- 河川へ降りる階段等の老朽化の改善とバリアフリー化、スロープ化についても提案された。迂回路の案内板、サイン等の整備についても必要とされた。遊歩道が下流から上流まで不連続だという指摘もあった。
- 現在、「人にやさしい川づくり事業」を進めており、牛越橋の前後で、昨年から遊歩道のスロープ化を進めている。米ケ袋地区の県立工業高等学校の前後でもスロープ化等を計画しており、障害者、高齢者の方々も川へ降りられるように考えている。大橋のすぐ直下、下流でのスロープ化も考えており、歩くルートが不連続ということも解消したい。
- 広瀬川の樹木の管理については、3カ年かけて自然環境の影響調査をしながら、現在取り組んでいる。地域ニーズに対応した調査を目指し、NPOとタイアップして調査を行っている。樹木管理の試験的な個所としては、澱橋、愛宕大橋の上流南部、愛宕堰下流の中州の3箇所を考えており、鳥類の調査も実施している。
- 護岸関係は、昭和25年ぐらいに設置されて、だいぶ老朽化が進んでいる。見た目もひどくなっており、大橋下流の左岸の分について12年度から補修を進めている。既設の護岸の古いところを削りとってよみがえらせるという工事だ。大橋の前後の景観に合うような色合いで、コンクリートを強化する吹付けもあわせてやっている。
●維持管理費について
事務局
- 宮城県資料の「河川整備事業費」の中に「補助事業」と「直轄負担金」というのがあるが、「直轄負担金」はどういう性格のもので、どう使われるのか説明願いたい。広瀬川の維持・管理に、宮城県では大体どれぐらい毎年かけているのか。
オブザーバー
- 県管理部分の中で国土交通省が直轄で行っている事業があって、その部分については、法律に基づいて県が大体1/3負担しているというのが直轄負担金。県内では、阿武隈川、北上川、鳴瀬川の改修事業のほか、県内で大きなダム事業は無いが、上流の岩手県の胆沢ダムと福島県の摺上川ダムについて、宮城県内に治水上の効果があるということで一部負担している。
- 仙台土木事務所管内は、北は黒川郡から南は山元町までの63河川、402kmを管理している。維持・管理にかかる予算は、広瀬川も含めて1億5千万円。広瀬川に限った予算はちょっとわからないが、仙台市内の河川にかかる予算はこのうち7〜8割になっていると思う。
●ボート乗り場について
事務局
- 昔、米ケ袋や宮沢橋にあったボート乗り場はどういう経緯でなくなったのか。今、鮭の稚魚を放流している学校もあるが、学校での教育とはまた別に、家族でボートを浮かべて広瀬川の水にふれられるフィールドがあってもいい。
オブザーバー
- 一般論でいうと河川の使用は自由。ただし、占用的に使うときには河川占用許可を受けて使用してもらう。民間のボート屋さんが、独占的に桟橋を作ったり、水面を占用しているのであれば、一個人に占用させることになり、河川法上認められなかったのかもしれない。
- 公的な機関が、多くの市民にボートに乗って川の中から水辺を見てもらいましょうということであれば、やっていただいて結構だと思う。洪水時には撤去できるようにとか、水上の安全面も含めて制限はつくが、一般的には可能。
委員長
- 現実的な問題として、営業者側の理由でやめたのではないか。
委員
- 土砂がたまって、浚渫できないということと、許可もかなり難しいということで維持できなくなったと聞く。
●水辺の楽校について
事務局
- 今、広瀬川に「水辺の楽校の会」を設立しているというが、具体的にどこの学校がやっているのか、具体的に内容を教えていただきたい。
委員
- 広瀬川の「水辺の楽校」は、広瀬橋から千代大橋の間で、若林小学校の付近を整備する時に、堤防をゆるやかにするとか、自然護岸にするとか、学校の方々の情報も得ながら、整備を進めたもので、授業で使ってもらうことも期待している。
オブザーバー
- 来年度から総合学習が始まるということで、その支援として、水辺を使った学習事例など、インターネットに載せているので、先生方にも見ていただきたい。先生方にアンケートをとると総合学習で一番取り上げたいのは、環境で、その中でも「河川の環境」、「河川にいきたい」という話が多い。
以上
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