市民行政協働事業の主体としては、「市民」「NPO」「企業」「行政」を位置づけます。市民行政協働は、お互いがお互いのセクターを信頼し合い、それぞれの役割に責任を負うことから始まります。
3-2-1 流域活動の力となる市民
様々な広瀬川プログラムへの参加者、参画者そしてキーマンにもなるのが、個々の市民です。広瀬川への想いを日常的に発露することはしていなくても、例えば、この3月に開催した「広瀬川市民フォーラム」の中の「広瀬川への手紙」へ応募された方々の熱い想いを込めた文章が、多くの人たちの心の琴線に触れ、胸を打ったことでもそれは明らかです。今すぐにでも、条件が整えば強力な広瀬川流域活動の力となり得る人たちであり、各自の発意を行動の原動力とする人々です。様々な技術、技量を秘めている人たちでもあります。これからの広瀬川創生活動には欠かせない人たちであると言えるでしょう。
3-2-2 経済社会の要である企業
企業に分類される人たちは、組織的な活動を訓練されており、社会性豊かな人たちの集まりです。活用できる豊富な専門知識や技術の持ち主です。企業の社会貢献のフィールドとして広瀬川を活用することも可能です。環境に関することへの社会貢献は、企業にとってのステイタスとされています。これからの時代、企業の経営においては、地域への社会貢献は企業姿勢・業績のバロメーターともいわれ、企業の評価を高めます。余剰で寄付をするのではなく、地域と共に歩み、地域から支持されることにより、企業経営は健全に維持されていくでしょう。
3-2-3 期待を集める行政
行政は市民からなにを負託されているかを検証しなければなりません。主権はどこにあり、何のために何を任されているのかを問い直さなければなりません。行政という分野のエキスパートとして、誰にでも分かり易い形の情報公開の求めに応じることが最大の責務です。
主体的な活動に取り組む市民や、行政手続きに不案内な市民には、親身になって前向きに接することが求められています。どの分野の人々も、広瀬川を愛することでは同じであることを心に留めることが大切ではないか思います。
戦後の復興に際しても、その後の経済回復にも、行政は著しい成果を収めました。それゆえ、官僚、行政体制が果たしてきた役割は非常に大きいと思いますが、その弊害も多々あり、50数年の民主主義を経て、まだこれから本格的に改革していく余地のあるセクターのひとつが行政部門であると思われます。各界から行政機関への注文はたくさんありますが、それは今後の行政改革への期待と比例することなのだと思います。
3-2-4 社会提案するNPO
NPOは、各自の発意で組織を形成し、それぞれの理念(ミッション)を掲げてその実現に向け活動する団体です。各自のミッションを大事にしながら、広瀬川 が元気になり、より良い河川環境を保つことを共通の目標としていきたいと考えます。それぞれのミッションの違いが、広瀬川活動への相乗効果を生み、効果的に各自の活動が展開できるように工夫を凝らします。NPO連携、流域連携を推進します。市民感覚で市民の想いを汲み取ったプログラムを広瀬川創生事業へ提案します。市民、企業、行政などのつなぎ役を果たします。プログラムの明確化を図り、実現に向け最大限の努力をします。複数の活動団体が連携して、今後の活動運営の中心を担っていきます。
広瀬川創生に向けた主体別行動提案
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課題
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目標
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行動
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協働
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主体別
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市民
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NPO
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行政
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企業
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システム
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広瀬川の管理が一元化されていない | 広瀬川に関する市民参加型の統一部局の実現 | 『広瀬川の窓口の設置』 | 活用 | 活用 | 行政間の調整 | 活用 |
| 活動主体が特定されている | 広瀬川に関する計画設計管理に市民が広く参加できるシステムづくり | (仮称)『広瀬川市民会議』の設立 | 会議・活動への参画 | 企画提案・運営/参画 | 支援/参画 | 支援/参画 | |
| 広瀬川に関する多数の計画があるが、その実効性ある実現が困難である | 既存の計画を踏まえた協働による実効性のあるプランづくり | 市民、NPO、行政、企業の協働によるプランづくり | 参画 | 企画提案・運営/参画 | 情報公開/参画 | 参画 | |
| 流域間の住民の疎遠 | 源流から河口まで、広瀬川流域で考える提案 | 流域別に市民モニターを募集し、情報交換や意見交換を行う | 市民モニター | 企画提案・運営/市民モニター | 支援 | 市民モニター | |
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親水
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広瀬川の魅力を活かしきれていない | 自然を損なわない親水ゾーンの設置 | 親水ゾーン検討委員会の設置 | 参画 | 企画提案・運営/ワークショップの開催 | 資料提供/参画 | 調査協力/参画 |
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治
水 ・ 利 水 |
流域の土地利用に起因する濁水、生態系にも影響を及ぼす低流量問題 | 限りある水資源の有効な利活用 | 適切な取水、下水処理水の有効活用、水資源利用者の検討会 | 節水への協力 | 企画提案・運営/水資源利用の調査 | 取水量の適正化/情報公開 | 取水量の見直し/システム開発 |
| 自然の恵みと脅威を併せ持つ川の治水と管理の問題 | 川を自然物として認識する | 市民、NPO、行政、企業協働による検討会 | 参画/環境への配慮 | 企画提案・運営/参画/環境への配慮 | 管理/環境への配慮/情報公開 | 参画/環境への配慮 | |
| 市民、事業者による河川敷の一部占有 | 市民共通の財産という認識の定着 | 当事者との調整を行う | 参画/環境への配慮 | 参画/環境への配慮 | 管理/環境への配慮/情報公開 | 参画/環境への配慮 | |
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川への認識
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広瀬川との関わりの希薄化、若い世代における関心の低さ | 水文化の継承 | 川の学校の開設 | 先生・生徒 | 企画提案・運営/先生・生徒 | 先生・生徒/広報 | 先生・生徒/機材の提供 |
| 広瀬川探訪会の定期開催 | プログラムの開発 | 参画 | 企画提案・運営/参画 | 企画/共催/情報公開/広報 | 企画/共催/情報提供/広報 | ||
| 個人の思い入れや立場による、川への認識の違い | 理念の共有 | 市民会議・フォーラムの開催 | 参画 | 企画提案・運営/参画 | 企画/共催/情報公開/広報 | 企画/共催/情報提供/広報 | |
| 他河川との比較を通じた広瀬川の認識 | 全国広瀬川サミットの開催 | 参画 | 企画提案・運営/参画 | 参画 | 参画 | ||
| 広瀬川の現状の把握 | 市民モニターによる報告 | 調査/報告 | 調査/報告 | 調査/報告 | 調査/報告 | ||
| 日常生活の中で、気付かずに環境破壊していることを自覚する | 環境問題の勉強会の開催 | 参画/講師 | 企画提案・運営/参画/講師 | 参画/講師 | 参画/講師 | ||
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森林の保全
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源流部ブナ林の荒廃 | 源流部の現況認識の高揚 | 源流部の植林と手入れをする「広瀬川に水を呼ぶ供の会」を立ち上げ良好な森林づくりを促進する | 私有林の開放 | コーディネート | 公有林の開放 | 技術者の講師派遣/機材の提供 |
| 里山の調査 | 参画 | 企画提案・運営/参画 | 情報公開/参画 | 情報提供/参画 | |||
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その他
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社会全体の高齢化の進展 | 高齢者が広瀬川に携われる「場」づくり | 広瀬川ガイドの養成 | 提案 | 企画提案 | 雇用 | 雇用 |