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私の広瀬川インタビュー


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第9回目 伊坂幸太郎さん
 

伊坂幸太郎さん『身近な広瀬川とその野生』
聞き手
 広瀬川は市民にとって都会を流れる身近な川であり、レクリエーションの場である一方で、自然崖や大きく蛇行しているという特徴があり、台風で増水した時など自然の厳しさのようなものも感じます。仙台市民の自然観や自然との関わり方は、伊坂さんはどのようにお考えでしょうか。
伊坂さん
 僕は仙台市民の一人としてという意識があまりないので、自分のことしかわかりませんが、川は身近ですよね。仙台は歩いて暮らせるところが好きですが、歩くと川は絶対避けられないですしね。大学に来た時はあまり意識していませんでしたが、だんだん身近になってきました。芋煮もありますしね。
 台風の時は霊屋下のあたりの広瀬川は茶色くなって見違えるようになりますよね。僕の弟は遊びに来たときにとても驚いて、「野性の川だ」と言って気に入っていました。言われてみて僕もそうだと思って、それ以来そうとしか思えないです。言われてみたら確かに自然のままですよね。また、台風が止むと今度はとても緩やかになるじゃないですか。そのギャップが面白いですよね。
聞き手
 自然崖のところも他の川にはない景色です。土手と川をセットでイメージしている人は、何も手を付けていない単なる自然の川と思うかもしれませんね。
伊坂さん
 僕は会社員時代愛宕橋の方に勤めていましたが、愛宕橋から川沿いにずっと霊屋下まで歩いて来られるんですよ。一度会社からまっすぐ帰りたくない時、たぶん仙台に来て10年くらいの頃に発見して、とても感動しましたね。崖がずっと見えて、「船で通えそうだ」と思いながら歩きました。あれはいいですよ。お気に入りでした。
聞き手
 今後、川をテーマにした作品を書かれる予定はありますか。
伊坂さん
 広瀬川は身近なわりにはなぜかあまり小説には出てこないですね。考えていませんでしたが、いいかもしれないですね。
 「川の流れる速度で生活したいみたい」といったフレーズはどこかで書いていますが、広瀬川については書いていないです。なぜでしょう?もっと書いても良さそうですよね。


『最後のメッセージ』
聞き手
 広瀬川に関わる機会は少ないという方が増えてきています。平成13年度に行った市民アンケートの回答者の8割ぐらいの方はシンボルだと思っていますが、触れ合ったり行ったりすることが実生活に入っている人はそれほど多くもありません。
伊坂さん
 今僕も家が離れたのでなかなか行けなくなっていますが、広瀬川は大事なものだとずっと思っています。だから、毎日通うというようなことが関わることでもないような気がしますね。
 青葉区花壇の自動車学校のあたりの崖も、地層がきれいに出ているところがあって、見るとやはりすごいなと思います。チョウゲンボウが飛ぶのを妻とよく見に行っていましたが、そういうことが僕に広瀬川を身近に感じさせるきっかけになったと思います。
 別に身近に感じなければいけないこともないとは思いますが、ただ僕は興味深かった。だから、そういうことを意識する機会がないだけで、驚いたり面白かったりすると身近に感じるのではと思いますけどね。
 身近にありすぎるのかもしれないですね。僕にはあの自然な崖は衝撃的でしたよ。あの地層を見た時すごいなと思いました。身近にこんなすごい場所があるというのを子供の時に知る機会でもあればまた違うかもしれません。
聞き手
 最後になりましたが、仙台市民の皆さんへメッセージをいただきたいと思います。
伊坂さん
 広瀬川は特に野性的でとても面白いと思うんですよ。仙台にいるなら、花壇や鹿落坂(ししおちざか)の自然崖は、機会があれば見たほうがいいし、行ってみたほうがいいと思います。知っている人しか行かないかもしれないので、そういう所がありますよ、ということは伝えたいですね。
聞き手
 今日はどうもありがとうございました。今後もますますのご活躍を期待しております。



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