今回の体験は、「広瀬川へ行こう」携帯マップを使って、広瀬川周辺の魅力を探る旅。僕が巡ったのは、愛宕神社から郡山堰にかけてのコースです。
愛宕神社
最初に向かったのは仙台駅から南に約3.5キロ、小高い山の上に鎮座する愛宕神社です。伊達政宗公が仙台城下の総鎮守に定めたという格式のある神社ということもあり、境内は荘厳な雰囲気。ちょうど見ごろを迎えたモミジの葉が、太陽の光を浴びて赤く輝いていました。
見晴らしが素晴らしいのも愛宕神社の特徴です。東に太平洋、西に蔵王連峰、南に大年寺山、北に栗駒山、そして眼下には市街地や広瀬川を望むことができ、仙台を代表する絶好の景観スポット。映画やドラマのシーンなどにもよく登場する程です。落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと眺めを楽しむことができました。
森民酒造
広瀬川に架かる愛宕橋を渡り次に向かった先は、荒町にある「森民酒造本家」。仙台市内中心部に唯一残る造り酒屋で、嘉永2年(1849年)創業という老舗です。
酒造りに使用する水は全て広瀬川の伏流水。その水を味見すると、癖のないなめらかな舌触りで、スーっと喉を通っていきました。この水で造ったお酒がおいしいことはいうまでもありません。今年収穫されたコメは「天候不順の影響が心配されましたが、意外といい出来。おいしい酒ができそうです」(森社長)とのこと。期待大ですね!
今回は特別、酒蔵の中にも入れさせていただきました。ほんのりと酒の匂いが漂う中、ちょうどこの日は、仕上がったばかりの「にごり酒」を瓶詰めする作業が行われていて、従業員のみなさん総出で大あらわ。手際よく作業している様子が印象的でした。
その傍ら、社長に案内してもらったのは“謎の実験室”。学校の理科室を連想させるこの部屋は、お酒に含まれている様々な成分を分析する部屋です(瓶のラベルに書いてある、あの成分です)。社長の手ほどきを受けながら、試験管やフラスコなどの器具を使って「日本酒度」や「酸度」といった成分を測定しました。もっと機械的・自動的に測っているものと思っていたので、こんな作業があるとはビックリ!貴重な体験をさせてもらいました。
石橋屋
次の目的地は、仙台駄菓子の老舗・石橋屋です。タイムスリップしたかのような印象すら受ける、歴史を感じさせる石橋屋の店構えは、平成6年に仙台市都市景観賞を受賞。また、平成14年には仙台景観重要建造物指定建物にも指定されました。
店のすぐ脇には七郷堀が流れ、情緒的な雰囲気をさらに醸し出しています。訪れたこの日は、景観の改善や悪臭の防止などの観点から、非潅がい期の通水が行われ、ゆったりと水が流れていました。
石橋屋のもうひとつの名物は「シダレザクラ」。毎年、春になると可憐な花を咲かせ、石橋屋の趣のある建物や堀とともに、絶妙な景観を見せてくれます。僕が自信を持ってオススメする、撮影スポットのひとつ。みなさんも近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧になってみてください。
郡山堰
最後に向かった場所は郡山堰。宮沢橋と広瀬橋の間にある潅がい用の堰で、都心にありながら美しいせせらぎを見ることができます。川の流れを撮っていると、水面がバシャバシャ!よく見るとサケが遡上しているところでした。大きな都市の真ん中を流れる川で、 こうした光景を見ることができる場所は、全国を探してもそうはないでしょう。この自然をいつまでも残して行きたいなぁと、カメラのシャッターを押しながら感じました。
また、堰の近くにはハクチョウの親子がたたずみ、羽を休める光景も。夕陽を浴びた川の流れも印象的で、のんびりとした時間が流れていました。都会の喧騒から離れ、リラックスしたい人にはオススメの場所です。
今回の旅で使った携帯マップは、コンパクトに見所がまとめられていて、使い勝手は抜群!ズボンのポケットにすっぽりと入るサイズで、持ち歩くにはかなり便利ですよ。みなさんも機会があればぜひ、この携帯マップをお供に散策してみてください!