夏篇 第2回 ミツバチたちの猛暑対策は?
マサ
巣箱の温度を下げるための対策は何かありますか。
大竹
こうして直射日光が当たらないよう、「すだれ」をかけたりして工夫しています。
去年の夏は暑い日がそれほどなかったので、こうした対策はやらなくても大丈夫だったのですが…。
マサ
ミツバチ自身では、暑さに対して何か対策を取ったりはしないんですか?
大竹
働き蜂が水を口に含んで持ってきて、巣箱の周りに「打ち水」のようにまいているんです。
巣箱の中にもまいているらしいですが、まるで人間みたいですよね。
気化熱によって涼しくなることを分かっているのでしょうか。
マサ
打ち水の水は広瀬川から?
大竹
もちろん広瀬川の水もミツバチたちは飲んでいると思いますよ。
大竹
打ち水だけでなく他にもミツバチの暑さ対策があるんです。扇風機のように、巣箱の出入り口で働きバチが羽を激しく動かして風を送っているんです。
マサ
本当だ。
大竹
ちなみにニホンミツバチの場合は、こうして巣箱にお尻を向けて風を送りますが、セイヨウミツバチはその逆で、頭を出入り口の方に向けて風を送るんです。
社会性がとても高いニホンミツバチは、それぞれの役割分担に基づいて行動しています。
今年は猛暑なので、打ち水をまく係のハチや風を送る係のハチは毎日大忙しでしょうね。