秋篇 第3回 今年は豊作です!!
マサ
巣箱の中はこんなにビッシリなんですか!人口密度ならぬハチ密度はスゴイですね!!
大竹
このような状態で、数千匹から1万匹ものミツバチが暮らしているんですよ。
こう話しているうち、巣からはハチミツがタラ~リタラ~リと滴ってきました。琥珀色に輝くハチミツは見るからにおいしそう!私が見とれている間に、大竹さんは手際よく巣箱から巣を採り出していきます。
大竹
1つの巣箱から、10キロから20キロくらいは採れますよ。
マサ
ずいぶん多いですね。今年は特別なんですか?
大竹
夏の猛暑で花はたっぷりと蜜を出しましたからね。例年に比べて1.2倍から1.5倍くらいの量にはなっているのではないでしょうか?
大きなバケツいっぱいに、たっぷりと蜜が詰まった巣が入りました。たまらず、大竹さんにお願いしてハチミツを舐めさせてもらうと…。
マサ
お~、甘いっ!!
口に含むと、口の中全体に花々の香とともにハチミツの甘みが広がってきました。
これが広瀬川の河原や大年寺山などで集められた花の蜜の味なのか!――濃厚な甘さなのですが後味が残らない不思議な優しい感じの味わい。
大竹
一匹のミツバチが一生に集めるハチミツは、ティースプーン一杯くらいといわれています。
今年の猛暑の中でミツバチたちが苦労して集めたであろうハチミツ、感謝しながらいただきました。