第10回 こぼれ話

●聞き手

今回は、ここイタリアンレストラン「アル フィオーレ」
をインタビュー会場としてお借りしました。
こちらのお店からは、ご覧いただいているように、
広瀬川と仙台市街地を見下ろす
素晴らしい景色が望めます。

<参考 広瀬川と仙台の街を鹿落坂付近から望む>

●荒木さん

そうですね。
この場所にこんな素敵なイタリアンレストランが
あるなんて、僕が仙台にいた頃には
考えられなかったことすね。

●聞き手

このロケーションも素晴らしいのですが、
こちらのお店に伺った理由はもう一つあります。
「ジョジョ」第四部、「杜王町」という日本の架空都市を
舞台とした「ダイヤモンドは砕けない」編で、
主人公「東方仗助」と親友の「虹村億泰」が、
イタリア料理店「トラサルディー」を訪れるという
エピソードがあります。

<「ジョジョ」第四部 ジャンプコミックス第33巻>

●荒木さん

スタンド使いのシェフ・トニオさんが、スタンドで
料理を食べた人を健康な状態に直してしまうというお店。

<「ジョジョ」第四部 ジャンプコミックス第33巻>

●聞き手

私も大好きなエピソードで、「ジョジョ」ファンならば
そんなお店が現実にあった絶対行きたい、
というお店ですが、実はこのお店のシェフ目黒さんも、
スタンド使いではありませんが、様々な食材も
手づくりされていて、こちらに吊るされている
ハムなどもシェフ自らが作られているんです。

●荒木さん

トニオさんみたいに料理にスタンド「パール・ジャム」
が入っているかも。

●聞き手

先生、肩こりや眼精疲労などの症状はありませんか。
でも今日は、食事を召し上がっていただく時間がなくて
大変残念ですが・・・
ところで、「ジョジョ」第五部「黄金の風」編で
イタリアを舞台とした作品を描かれていることもあり、
先生はイタリアが大変お好きなのではないかと
思っておりました。

●荒木さん

実は東京に行っていちばん衝撃を受けたのは、
パスタなんです。
こんなに美味しい食べ物があったのかー!って、
本当に圧倒的な衝撃でした。
僕が仙台にいた頃は、
今のようなイタリアンレストランはなかったんですよ。
こんな素敵なイタリアンレストランがあるというのは、
当時から考えたら夢みたいです。

●聞き手

こちらの目黒シェフは先日TBS「情熱大陸」に出演され、
仙台のイタリア料理界では注目のお店で、わざわざ
東京から足を運ばれるお客さんもいるくらいです。
ちなみに、お店のメニューも、お客さんの好みに応じて
シェフと相談して決めるというのが基本です。

●荒木さん

同じじゃないですか。
まさか、「ジョジョ」の方が後からだったりして…

●聞き手

お店は開店して間もなく6周年、
現在の場所に移転されてからは、4年周年とのことです。

●荒木さん

よかった、「トラサルディー」のオープンが先ですね(笑)。
ところでこのタルト、香りが素晴らしいですね。
僕は食材の香りを活かしている料理が好きなんですよ。

●目黒シェフ

紅イモのアイスクリームピュレを添えた
洋ナシのタルトです。
その上にパルミジャーノ・レッジャーノを
振りかけています。

●荒木さん

本当にパルミジャーノ・レッジャーノの香が・・・すごい。
あとこの紅イモの甘みが・・・美味しいですね~。

●聞き手

ぜひ今度仙台にお越しになる際にはこちらで食事を
召し上がっていただければと思います。
シーズンになったらジビエ(野獣)料理もお勧めです。

●荒木さん

ジビエといっても、例えば海側でとれる雉と野山で
獲れる雉とでは、潮風とか食べる餌の違いらしいですが、
味が違うらしいですよ。
そんな話を聞くと、その違いを探ってみたいですね。

●聞き手

では今度、こちらのお店のシェフに
海側の雉と山側の雉を取り寄せていただいて…

●荒木さん

二種類出していただいて、今度ぜひ
食べ比べしたいですね(笑)。
でもこちらのデザートをいただいたら
何だか元気が出てきましたよ!

<「ジョジョ」第四部 ジャンプコミックス第33巻>

●聞き手

シェフ、先生がデザートを召し上がって
元気が出たそうです!
やっぱりスタンド使いだったんですね(笑)。

●目黒シェフ

ありがとうございます(笑)。

取材協力
AL FIORE(アル フィオーレ)