第4回 きっかけはデモテープ

●聞き手

元々は番組制作会社で、
出演ではなく
制作の仕事をされていたという事ですが。

●本間ちゃん

本当は最初から喋る仕事をしたかったんですが、
なかなか放送局に入ることも難しくて、
大学を卒業してから10ヶ月くらい
プラプラしていたんです。
卒業の時に作った
ラジオの番組っぽいデモテープがわたり渡って、
後にお世話になる制作会社の部長さんの
目に留まったのがきっかけですね。
でも、作る側として10年間仕事をしてきたなかで、
自分で喋る仕事をしたい、
という思いが強くなりました。

●聞き手

制作側の経験を経て、
企画もできるパーソナリティーになったという事ですね。

●本間ちゃん

まあ、しばらく企画はしていないですけどね(笑)。
ただ、こうした感覚を活かして
今のテレビやラジオの仕事をしている
と自分では思っています。

●聞き手

トークは昔から得意だったのですか?

●本間ちゃん

喋る事は好きでした。

●聞き手

東北人というと、
口が重いイメージがあるようですが、
本間ちゃんのトークは軽快で心地良いですね。

●本間ちゃん

生まれが牡鹿半島の先端なので、
そんなに情報が無いところだったんです。
例えば、少年ジャンプだって朝一で読めなくて、
夕方3時過ぎのトラックを待ち構えてました。
早いもの勝ちで。
そんな環境だったので、
テレビやラジオは好きでしたね。

●聞き手

トークをする上で、
何かコツの様なものが有れば教えてもらえませんか?

●本間ちゃん

到達点をはっきりさせる事ですね。
聞きたい事を素直に伝えてもらって、
頂上を見せてもらえれば、
そこまでどうやって到達すれば面白いかな、
と考えられるので。
そこがハッキリしないと、
探り合いになってしまいますよね。

●聞き手

ありがとうございます。
今後の「私の広瀬川」インタビューに活かしたいと思います。

●聞き手

本間ちゃんにとって、
この仕事の面白さとは、何でしょうか?

●本間ちゃん

色々な事に興味が持てる事ですね。
「でんでらりゅーばー」のCMを見ている時に
宮城弁ならどうなるだろうとか、
ラーメンを食べていても、
シンプルなラーメンだけで特集したらどうなるだろうとか、
見聞きした事、
思いついた事が全て仕事に繋がっているんです。

●聞き手

では逆に、
この仕事の難しさは、
どんなところでしょう?

●本間ちゃん

間違った情報が伝えられない点ですね。
自分で確認した上で情報をださないといけない。

●聞き手

なるほど。
あらゆるメディアに言える事ですね。
広瀬川ホームページの運営でも、
確認の重要性と難しさは実感しています。
では、何か仕事での失敗談などありましたら教えてください。

●本間ちゃん

それが、そんなに無いんですよ。
うまくリカバーしています。
生放送なので気を張っていますからね。
生放送は、KHBさんの「突撃!ナマイキTV」が
今年で10年、
Datefmさんの「AIRJAMFriday」も
10年続いています。

●聞き手

全く気が抜けませんね。

●本間ちゃん

収録だと気になったところは直したくなるので、
生放送だと手直しが出来ない分、
胆を決めてやるしかないという意味では、
楽な面もあります。