第3回 眼下に広がる広瀬川

○特別に広瀬川への放流口も見学させていただきました

一般の方は広瀬川の放流口を見学することはできませんが、今回は特別に立ち入らせてもらいました。暗黒な下水道の中、放流口方面からはまばゆいほどの光が差し込みます。

【まばゆいほどの光が差し込む、その先には…?】

映画「ゴールデンスランバー」の主人公・青柳になった気分で、光の方向を目指して歩みを進めると、放流口の向こうに広瀬川が見えてきました。眼下を望むと、川面まで結構な高さがあり、思わず足がすくみます。

【眼下にひろがる広瀬川。写真手前の放流口からは、かなりの高さであることがわかります。】

定禅寺通から西公園にかけて、約550メートルの区間を流れるこの煉瓦下水道は、明治33年に完成。以来、100年以上にわたって使用されてきましたが、下水道内の煉瓦や底石に汚れはほとんど目立ちません。煉瓦は太白区あすと長町地内にあった工場で製造されたものが使われ、底石には石巻産の名石・「稲井石」が敷き詰められているということです。みなさんも驚くべき先人の技術を、見学会に訪れて確かめてみてはいかがでしょうか?

【100年以上経過しても、目立った割れやヒビがない壁面。】
【底石には石巻産の名石・「稲井石」が敷き詰められている。】