vol.12 広瀬川のサケ観察体験

第1回 郡山堰下流で

今回は広瀬川を遡上するサケについて取材してきました。いろいろとお話をうかがったのは、広瀬名取川漁業協同組合で理事を務める伊藤勝さんです。

取材に訪れた日は晴れていたもののとても風が強く、真冬のような寒さでした。「この天気だと、川面が波立ってサケが見えないかもしれないですね」と伊藤さん。実際、なかなか見当たらず、郡山堰周辺で観察することにしました。

郡山堰に着くと、十数匹はいるだろうと思われるサケの姿が!水面から背びれを出して泳いでいる様子を確認できました。

例年、広瀬川のサケの遡上は9月中旬から本格化しますが、今年は雨不足で川の水量が少なかったため、遡上も遅れて始まったそうです。今年の7月から9月にかけては夏の太平洋高気圧の張り出しが強まった影響で、仙台でも厳しい暑さに見舞われ、雨の少ない状態が続きました。東北地方整備局では、渇水対策仙台支部を設置したり渇水情報連絡会を開催したりするなど、一時は厳しい状況となりましたが、その後の降雨で水量は回復。

今は順調に遡上を続けているそうです。