秋篇 第5回 今年の夏は大変でした
ハチミツを収穫した後は、新しくミツバチたちが移った巣箱をまた元の場所へ戻し、これから越冬準備に入ります。
マサ
しかし、ここまで来るのに、今年は例年以上に大変だったのでは…
大竹
今年は暑かったせいか、やたらスズメバチが多かったですね。例年に比べて10倍くらいは来ていたのではないでしょうか?
スズメバチはミツバチにとって最大の天敵。今年は一つの群れがスズメバチによって全滅してしまったそうです。
特にオオスズメバチによる被害は大きくなるため、頻繁に見回りをして、見つけては網を使って一匹一匹獲っていたといいます。
その死骸を見せてもらいましたが、見るからに凶暴な面構え。死んでいるとは分かっていても、近付きたくないような怖さがありました。
前回の夏編でも紹介したスズメバチ酒も今年は豊作?!そして、夏の暑さにも苦労させられました。
大竹
暑いとハチの動きが活発になります。ミツバチもいつも以上に、ブンブンと空高く飛び回っていましたね。
また、暑さで群れが敷地の外へ移動してしまわないように、細心の注意を払っていました。近所のみなさんに迷惑はかけられませんので…
こうした苦労があった分、大竹さんにとっても今年はまた格別なハチミツなのではないでしょうか?
現在、国内で流通しているハチミツの多くは、西洋ミツバチのもの。西洋ミツバチは管理がしやすく蜜もよく採れるために、大きなシェアを占めているといいます。一方、大竹さんが飼っている日本ミツバチは、神経質な性格なために取り扱いが難しく、年々その希少価値は高まっているのだとか。
さらに、大竹さんのハチミツは遠心分離機にかけずに不純物を漉しただけの大年寺や広瀬川沿いの草花の香豊かなもの。
こんな日本ミツバチのハチミツが、なんと大竹さんが営んでいるお茶屋さん「大竹園」で買うことができます。
栄養豊富で今年は特に香高く美味しいハチミツ、ぜひみなさんも味わってみてはいかがでしょうか?
大竹さんの日本ミツバチのハチミツのお問い合わせは、こちら
大竹園(営業時間 9:00~19:00 日曜定休 TEL022-248-2078)