冬篇 第2回 ヨイショ!薪づくりを体験

まずは、窯の上に蜜蝋を入れた鍋を置いてグツグツと煮立てます。すると、徐々に蜜蝋の固形が溶け始めてきました。

カボチャのような色合いからハチミツの琥珀色へと、色も変わり始めます。

大竹さん(以下大竹)

完全に溶けるまでには時間がかかるので、その間に薪を割りましょう。

窯に使っている薪は、大竹さんの裏山で倒木したスギの木が原料です。
十分に乾燥させた丸太を、斧を使って適当な大きさに割っていきます。大竹さんは慣れた手付きで、手際よく作業を進めていきます。

大竹

それでは、マサくんもやってみませんか。寒いので、少し体を動かした方がいいですよ。

マサくん(以下マサ)

素人でもできるんでしょうか…

大竹

大丈夫、大丈夫簡単ですから。斧が足に刺さらないように、両足を開いてくださいね。力は入れずに振り下ろすだけで大丈夫です。

マサ

なるほど、こう足を開くんですね。そして斧を振り上げて~、ヨイショ!!

斧の刃が丸太にうまく当たったものの、割れるどころか丸太の表面に刃の跡が付くだけ。なかなか思うように割ることができません。
四苦八苦しながら作業しているうちに、腰が痛くなってしまいました…。見るのと実際にやってみるのとでは全く違い、「昔の人は大変だったんだなぁ」と実感。