第4回 今も昔も変わらぬ願い

岩の中には鬼子母神という神様が祀られていました。
『ここに積み重なっている石は願いを込めて重ねているんだよ。願いがかなうとまた重ねて積みあがっているんです。』

さらに上へ登ると,

岩には横約6.4メートル、縦約6.8メートル、奥行き約3メートルの洞窟があり、薬師如来が祀られていました。

『これが鶴嘴の掘り跡ですよ』
手で岩肌を触ってみるとかなり堅く、鶴嘴を振おうにもかなりの力が必要です。
この洞窟を一人で掘ったのか! と驚かされました。
と同時に、千年に一度といわれる東日本大震災の激しい揺れに、岩が落ちなかったことにも驚愕。安産にご利益があることで知られてきた穴薬師ですが、今後は受験に落ちない神様としても人気が出そうなスポットですね。

全体的な雰囲気は、まるで山形の山寺のよう。 仙台市内にこんな場所があったとは、私も全く 知りませんでした。近くを通った際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

雪深い新川ですが、年々、雪の量は減ってきているそうで、 『昔は1メートルちょっとの積雪があったが、今では40~50センチくらいだね』
こうした環境の変化もあってか、最近はイノシシの出没も多くなってきたそうです。雪が減って雪解け水が少なくなると、新川川や広瀬川はどう変わってしまうのか?  ちょっと考えさせられるお話でした。

ご協力いただいた皆さん

○八ツ森駅 矢口さん

JR仙山線愛子駅の駅長さんです。
ホームへの立ち入りにご協力いただき 誠にありがとうございました

○瀬上柾さん

レクリエーション愛好会みやぎの会長を 務められている瀬上さん。八森スキー場があった当時は,スキーインストラクターとしてもご活躍されていました。