『音楽的な原点の土地、仙台への恩返し』

●聞き手

地元の小学校に行かれてライブをされたり、楽天イーグルスのファンクラブの名誉会員なんかもされていますが、やはり地元仙台への愛着があるからでしょうか。

●稲垣さん

仙台は僕にとって音楽的な原点の土地です。例えば、勾当台公園は僕がアマチュアのころ、楽器を運んでセッティングして、フリーコンサートをした思い出の場所なんです。そういった場所は、仙台以外にはないわけです。だから、そこに行くと、自分のアマチュア時代のことを思い起こすことができたりする。そういう意味では、僕にとっては本当に原点の場所です。
最近、僕もこの歳になって、社会貢献とかをいろいろ考えるようになってきたんですよね。例えば、去年は榴岡小学校で98周年記念ということでライブをやったり、あと光のページェントではチャリティーコンサートをやろうということになった。これは、僕の地元への恩返しということもあります。
僕がバンドをやっていたのは今から35年前くらいですが、その頃は中学生がエレキをやっていれば不良というようなイメージがありました。そんな時代にバンドができたというのは、もちろんうちの両親の理解もありましたが、地元の人たちの理解があったからやってこれたというのもあるんですよね。そうした意味で、僕は地元に愛着をもっていますし、恩返しもしたいなと考えています。ということで、年末には光のページェントとは違った形のチャリティーのイベントを今考えています。

『広瀬川に響く応援団の声』

●聞き手

ご出身の高校が、広瀬川の近くにあるということを聞きましたが。

●稲垣さん

そうですね。県工(宮城県立工業高校)でしたが、学校から降りていくとすぐに広瀬川でしたね。

●聞き手

高校時代の思い出で広瀬川に関するものはありますか。

●稲垣さん

思い出というと、高校の応援練習がありますね。応援団がありまして、生徒による応援練習のとき広瀬川の河原でやるわけですよ。みんなで大きい声を出してますよね。すると、川の方からこだまになって返ってくるというか響くんですよ。

●聞き手

応援団の声が響いたら、すごく大きくなりそうですね。

●稲垣さん

そうですね。全校生徒で声だしをするので、それこそかなり大きな音だった気がしますね。

●聞き手

今、ご自身で仙台に戻ったときに、ここは好きだという場所・スポットはありますか。

●稲垣さん

そうですね、やっぱり勾当台公園は好きですね。あと、仙台は山に行くといっても海に行くといっても車で1時間くらいで行けるところばかりなので、そうした意味では恵まれているなと思いますね。僕はあまり時間がない中で帰ってくるので、それほど行けないのが残念ですが。

『ファンの方々へ』

●聞き手

では最後に、仙台に在住されている稲垣さんのファンの方へメッセージをお願いします。

●稲垣さん

もうそろそろみなさんにご報告できると思いますが、年末にチャリティーコンサートを企画していまして、そういうのを根付かせていきたい、できたら毎年やっていきたいと思っています。またチャリティーイベントだけでなく、コンサートなどいろいろと仙台にお邪魔する機会もあると思います。
広瀬川も含め仙台は、僕にとっていろいろな原点の地です。最近は以前よりも仙台に足を運ぶ回数も増えているので、これからも増えていくのかなとも思っています。そうした中で活動を進めていきますので、仙台市民の方々も機会があればイベントなどに足を運んでいただければと思います。

●聞き手

ありがとうございました。稲垣潤一さんのますますのご活躍を期待しております。