『今後の抱負、メッセージなど』

●聞き手

それでは二十歳を迎え、2010年の新シーズンの抱負を聞かせてください。

●由規さん

この2年で成長したところももちろんあると思いますが、それよりも失敗した時の、こうすれば良かったというところを、次につなげなくてはいけないと思っています。そして今年は3年目の正直ということで、今シーズンにかける想いで、しっかりやっていきたい。具体的には、クライマックスシリーズ進出と、昨シーズンの成績の5勝10敗は最低限逆転させることが目標です。

●聞き手

2桁勝たないとクライマックス進出は見えてこないと思いますので、ぜひ頑張ってください。

●由規さん

はい。あと去年はクライマックスに出て勝てなかったので、まずそこで勝って優勝を目指したいと思います。実は今年の抱負として、スワローズは日本一から遠ざかっているので、「日本一」と、そして「勝利の美酒を」と書き初めを書いたんです。クライマックス進出だけでなく、日本一になって、ビール掛けをしたいです(笑)。

●聞き手

野球とは別に由規さん個人の今年の抱負はありますか。

●由規さん

二十歳を迎えたこともあって、きちんとした社会人になりたいと思います。こうしてインタビューや取材を受けていても、何かいつも同じことばかりの受け答えになっていると思うので、もっと新聞を読んだり、本をたくさん読んだりしていろんなことをしっかり覚えていきたい。各方面の偉い方に会う機会も増えてきましたし。

●聞き手

育英高校の野球部の皆さんは、野球だけでなく社会人としての礼儀作法などもしっかり教わっている印象を受けますが、さらに社会人としてしっかりしていこうということですね。

●由規さん

育英高校野球部の先生は、精神面のことをよく話されるんです。その部分で勉強になることがたくさんありました。それから、当時は野球ノートに新聞記事を書き写して、毎日その記事についての感想文を書くように言われていたんですが、そうしたことは今になって思うととても勉強になりました。この学校を出ていなかったら、野球以外の会話は人とできなかったと思うくらいです。

●聞き手

まさに心身ともに鍛えられたということですね。

●由規さん

入学当初は監督ときちんと話せなかったくらいですから(笑)。

●聞き手

1月12日からアメリカで自主トレーニングに入るそうですが、英語はどうですか。

●由規さん

しゃべれないんですけど、先輩方もいるので何とかなると思います(笑)。とても環境が整った所で、いろんな国から選手が集まってきているそうですので、練習方法やトレーニングの仕方、体調管理の面などを学んできたいと思っています。

●聞き手

憧れの松坂投手もそこで自主トレをされているそうですね。

●由規さん

会う機会があれば、体調管理、食事の仕方なども気をつかわれているそうですので、いろいろ聞いてみたいです。

●聞き手

それでは最後にメッセージをいただきたいと思います。仙台市では広瀬川の環境保全と新たな魅力創出のために、市民の皆さんと協働して取組みを行っています。また、市民活動団体の皆さんが広瀬川に関わるいろいろな活動を行っていますが、由規さんから皆さんに向けてメッセージをお願いします。

●由規さん

東京でも、よくポイ捨てをしている人を見かけますが、ちょっとしたところから、川は汚くなるので、そうしたことを、僕たちも気を付けていかなくてはと思います。それと、広瀬川だけではなく、いろいろな面でボランティア活動などは必要だと思いますし、実際にやっているプロ野球選手の方もいます。僕たちプロ野球選手もそうしたボランティア活動を通して協力していきたいと思っています。あとは、本業のプロ野球でも活躍して、クライマックス進出を果たし、日本シリーズに出て、楽天とクリネックススタジアムで試合できるよう頑張りたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします。