第2回 本間ちゃんの宮城弁

●聞き手

本間ちゃんといえば、
仙台弁の代表的なネイティブスピーカー
というイメージですが、
牡鹿町で使われている方言でしょうか?

●本間ちゃん

正式に言うと仙台弁ではないんですよ。
仙台弁というより宮城弁ですね。

●本間ちゃん

宮城弁という大きい括りで言うと、
気仙沼の方の若干岩手と重なる言語圏があって、
その南には雄勝・石巻・牡鹿半島あたりがあって、
仙台弁があって、
岩沼・名取・角田などの
語尾が上がって福島に近くなる言葉があって、
登米あたりの、もうちょっと奥ゆかしい言葉がありますよね。

●聞き手

奥ゆかしいですか(笑)。

●本間ちゃん

ちょと、のんびりした感じで。
僕が使っているのは石巻の浜言葉なので、
言葉が荒っぽいですね。

●聞き手

私は関西出身なので、
なかなか違いが分からないのですが・・・。

●本間ちゃん

CM撮影等で、
よく「方言で読んでください」
といった発注があるのですが、
セリフを見てみると
僕があまり使わない言葉だったりするんですよ。
例えば、「来てくださいね」は
仙台弁だと「来てけさいん」になるんですけど、
僕は子どもの頃から「けさいん」なんて
使った事がない。
「けろ」とか「けらいん」なんですね。
そういった所に違和感があると
「いつも使ってる言葉でいい?」と言って
変えてもらったりもします。

●聞き手

なるほど。
使っている人でないと、
なかなか気づきませんね。

●本間ちゃん

仙台弁の「けさいん」だと雅な響きですが、
浜言葉だと「けらいん」になって
荒っぽい感じです。

●聞き手

複数の地域の宮城弁を知った上で喋るとなると、
混乱しませんか?
今の、どこの言葉だっけとか。

●本間ちゃん

そこは上手く使い分けてます。