第7回 本間ちゃんからメッセージ
●聞き手
昨年3月11日に東日本大震災が発生し、
本間さんはメディアを通じて、
市民を元気付けるメッセージを発信してこられました。
●本間ちゃん
ラジオとしては、
大変な状況のなかでもまずは元気を出していこう
ということでやっていました。
●聞き手
震災直後ですと電気も通じず、
ラジオが重要な情報源になっていました。
●本間ちゃん
僕らも経験した事のない状況だったので大変でした。
まず、何をしたら良いか分からない。
音楽をかけている場合ではないだろうと。
●聞き手
なるほど。本間ちゃんFMには報道のセクションが無いので、
自分たちの手で確認しないと情報が来ないんです。
安否確認や連絡伝言のニーズが多かったので、
そういったことに取り組みました。
●聞き手
ラジオの他に変わった試みとしては、
石巻発の地域コミュニティー再生プロジェクトとして
「おらほのラジオ体操」の声を担当されていますね。
●本間ちゃん
石巻コミュニティー放送の方が発起人となって、
石巻の人を元気付ける事を
被災地から発信したい
ということから始まりました。
元々のラジオ体操には、
戦後の日本人の意気高揚と
健康増進を目的としていた背景があるらしいのですが、
それなら今、石巻に必要なんじゃないかと。
石巻の人に笑ってもらえるように
方言でやろうということになりました。
●聞き手
「いづ、ぬっ、さん、すっ」や、
「腕ば、まわすべすー」
といった掛け声がユニークですね。
●本間ちゃん
石巻の住職さんが石巻弁にリライトしたものを
僕が読んでいるので、
凄いネイティブな石巻弁です。
「さんけーり」とかね。
何回かイベントで使っているんですが、
皆さん笑うんですよ。
●聞き手
笑いながらできるラジオ体操って、
なかなかありませんね。
●本間ちゃん
ええ。後から凄さに気づきましたね。
1枚500円の価格には
200円分の災害復興義援金を含まれるのですが、
去年の12月に販売数が1,000枚を突破したので
20万円を石巻市の亀山紘市長に渡してきました。
●聞き手
言葉の端々から地域への愛着が感じられますが、
最後に、広瀬川を愛する市民の皆さんに
メッセージをお願いします。
●本間ちゃん
川や自然ってものすごく大きいので、
残していくことの重要性とか、
なかなかピンと来ないと思うんです。
でも、小さなことからでも、
まず始めて積み重ねていくことですね。
やがて歳をとった時に、
そういった小さな積み重ねをやってて
良かったなぁと思えるんじゃないでしょうか。
歳とるまで頑張りましょう、
ということですね。
●聞き手
歳をとるまで(笑)。
●本間ちゃん
そう、気づくまで。
それが、子どもたちや孫たちに、
繋がって行く。
繋げて残していくことが大切ですよね。
被災地ではこれから街の姿が変わっていくわけですが、
それでも変わらない広瀬川の姿をみて、
そこに故郷をみつけられる、
そんな広瀬川であって欲しいですね。
●聞き手
ありがとうございます。
私どもも、地域密着型の本間ちゃんを見習って、
広瀬川をより身近な存在として
市民の皆さんに感じていただけるよう、
頑張っていきたいと思います。
●本間ちゃん
僕らも番組で
そういった活動を伝えないといけないですね。
●聞き手
ぜひ、お願いします。
今日はお忙しいところありがとうございました。