第6回 こぼれ話

●聞き手

アマチュア時代のストリートでの演奏ですが、仙台の土地柄なのか、ワーッと人が集まってウォーッと盛り上がる感じにはならないと思いますが、実際いかがでしたか?

●Rakeさん

ならないですね(笑)。
そもそも、本当はクリスロードでストリートライブをしてはいけないんです。あまり早い時間から始めると、お店にも迷惑が掛かるので、警察に止められたり。ただ、夜になると、うちの前で歌ってね、頑張ってねと言ってくれるお店もありました。
お客さんは、20~30人集まる時もありますが、大体は5人くらいですね。

●聞き手

みんな、遠巻きから見ている感じですか?

●Rakeさん

まさにそんな感じですね。
六魂祭の『誓い』や『100万回の「I love you」』は、9年前くらいに作った曲で、デビュー前はクリスロードの路上でお客さんが3人4人の時も歌っていたんですけど、去年新星堂さんのライブで同じ曲を歌うと何千人もの人が来てくれて、同じ曲の筈なんだけどなぁ(笑)と、とても不思議な感じでした。
周りの皆さんは、「やっと県民会館でできるね」と達成感を感じて下さっていますが、僕は「やってやったぞ!」という感覚より、「不思議だなぁ」「人生何が起こるか分からないなぁ」という感覚の方が強いですね(笑)。