令和5年10月29日に「広瀬川スマホ写真教室」を開催しました!
撮影をしながら広瀬川周辺を散策し歴史や自然に触れ、広瀬川の魅力を再認識することができました。
秋を告げる風が木々の色を変える季節。今回の「広瀬川スマホ写真教室」は秋曇りの下の開催となりました。
しかし、そんな空模様も忘れるくらいに、当日は、季節の移り変わりや広瀬川の新しい表情を発見することができました。
広瀬川スマホ写真教室スタート!
スタート地点である十八夜観世音堂に参加者が集まり、運営スタッフや今回の講師であるクリエイターチームlil357(リルサンゴウナナ)のビデオグラファー渡邊拓弥さんとフォトグラファー渡邊あきさんからご挨拶をいただき教室がスタートしました。
早速、十八夜観世音堂についての説明を聞き、撮影開始です。
講師を務めるlil357の渡邊拓弥さんと渡邊あきさんから、スマホでの撮影について説明をいただきます。
広瀬川沿いのポイントを巡りながら撮影
2つ目のポイントは、十八夜観世音堂から横断歩道を渡ってすぐにある橋姫明神社です。
道路と河川敷の狭間にある橋姫明神社は昔、川の氾濫を鎮めるため人柱になった女性を祀っている神社です。
小さな神社ですが、大きなストーリーが詰まったポイントの説明に皆さん耳を傾けながら撮影をしていきます。
ポイントでは、その場所にまつわる歴史などの説明を聞きながら教室は進行していきます。
道路を渡り次のポイントへ到着です。
次のポイントは日本初の鉄筋コンクリート橋である「広瀬橋」です。
広瀬橋の横には標柱があり、ここを境に川の管理を国土交通省と宮城県で分けているとの説明がありました。
※現在の広瀬橋は昭和34年竣工の鋼橋です。
この標柱を境に管理区域が異なります。
配布された資料を読みながら説明に耳を傾けます。
広瀬橋の歴史などを含め、詳しく説明をいただきました。
時折曇り空の中に青空が顔を見せる場面もあり、空も様々な表情を見せてくれます。
広瀬橋を渡る間も参加者は熱心に良い写真を狙って撮っていきます。
川沿いの遊歩道を散策
橋を下りて広瀬川の遊歩道を歩きながら次のポイントへ向かいます。
橋を下りると川の流れる音や秋の草花の匂いなどを近くに感じ、被写体の力をより感じるようになりました。
参加者も様々な工夫を凝らしながら撮影しています。
ゆっくり歩いていると普段見逃している新しい発見も。
河川敷の花々も綺麗に咲いていました。
気が付くと撮影に夢中になってしまいます。
季節の変わり目が今しかない特別な演出をしてくれます。
講師の方に撮影のアドバイスを聞きながら進むと、次のポイントが見えてきました。
郡山堰は宮沢橋と広瀬橋の間にある堰です。
この日は水位があったこともあり川の流れる音が力強く響き渡っていました。
堰にはアユなどの魚が移動できるように魚道も整備されています。
川を横切る堰では季節ごとに様々な表情を見ることができます。
郡山堰越しに見える色鮮やかな紅葉が目を引きます。
郡山堰の役割などの説明を聞きながら参加者もその景色に見入っていました。
次のポイントの宮沢橋付近では、現在、令和8年の完成に向け新宮沢橋を建設中です。
新宮沢橋も旧宮沢橋の印象的な色合いが引き継がれるとのことでした。
川沿いを散策しつつ、気になった景色をパシャリ!
新宮沢橋は現在の4本柱脚から、1本柱脚に変わり、川の見通しが良くなるそうです。
水辺の鳥たちをモデルに撮影!
次がいよいよ最後の撮影ポイントです。
最後の撮影ポイント愛宕堰へ
スマホ写真教室の最後の撮影ポイントは愛宕堰です。
愛宕橋の下流に位置し、用水は仙台市東部の田園地帯である六郷・七郷地区の農業に利用されています。
愛宕橋を背景に愛宕堰を撮っていきます。
愛宕堰に向かいながら堰の特徴などの説明がありました。
今回は特別にもっと近づいて見学させていただけることに。
草木が茂る道を通り抜けると愛宕橋がすぐ手前に見えます。
視界が広がると愛宕堰の真横に到着です。
なかなか入ることのできない貴重な場所で撮影を行うことができました。
間近で見る堰に興味津々。
遠くに見える宮沢橋も上流から見るとまた違う印象が。
愛宕堰から引かれた水はここから六郷堀・七郷堀へと流れていきます。
撮影した写真の編集に挑戦!
午後は場所を「荒町市民センター」に移し、写真の編集・加工について、引き続き講師の方に教えていただきます。
まずは基本となる構図やスマホでの編集機能について教えていただきます。
写真をリアルタイムで編集しているものを見ながら、機能について勉強していきます。
実際に午前中に撮影した写真を編集して、自分のイメージに近づけていきます。
編集が終わったら本日のベストショットを提出し、作品の発表です!
講師のお二人から講評をいただきました。
作品のタイトルと撮影や編集のポイントを一人ずつ発表していきます。
皆さん、すてきな作品を紹介してくれました。
作品へのアドバイスなどもいただきながら進行する中で、
印象に残った言葉は「自分がいいと思ったものが正解!」というものでした。
すてきな参加者の作品に講師の方も思わず笑顔に。
他の参加者の作品をみんな楽しそうに見ています。
構図を意識して、改めて写真を見つめると新たな発見があったりします。
工夫を凝らした写真の撮り方に、思わず「これいいね」との声が上がるなど、それぞれの作品の評価を通して参加者同士で交流を深めました。
お天気もなんとか持ちこたえ、撮影から、講義が終わるまで様々な発見のある1日でした。
講義後は参加者同士の繋がりもできるなど、
今回の「広瀬川スマホ写真教室」が良い広がりのきっかけになってくれればと思います。
今回は広瀬川をスマートフォン越しに見ることで、普段とは異なる発見や驚きがあり、とても有意義な時間となりました。
ぜひ次の機会があればまた参加いただければと思います。
≪参加者の作品例 題:『せせらぎ』≫
≪参加者の作品一覧≫
講師の先生からひとこと
昨年度に引き続き、講師として参加させていただけたことを大変嬉しく思います。
今回も前回同様、参加してくださった皆さんの作品に対するそれぞれの視点や創造性が僕らとしても勉強になりました。
何より、写真を通して参加者同士がコミュニケーションを取り合っていたことが印象的でした。
今後も写真を楽しんで、自分自身の写真を追求していっていただければ幸いです。
今回も楽しい時間をありがとうございました!