春編 第4回 絶好の分蜂日和

分蜂は気温が高い日の午前中から昼過ぎにかけて行われますが、取材に訪れたこの日は25.2℃まで気温が上がり、分蜂には絶好の天気に!

マサ

大竹さん、今日はうまく分蜂が見られそうでしょうか。

大竹

前に分蜂をレポートしたいというテレビ取材がありましたが、その時は3回目の取材でようやく分蜂の現場に立ち会えたことがありましたから。こればかりは運次第ですね。


敷地内を大竹さんに案内いただきながら、巣箱を見て回って行くと、木に立てかけられた脚立がありました。

マサ

この脚立は何のために?

大竹

実は昨日分蜂した群れがあって、この木の上に蜂球ができたので、この脚立を使ったんです。


分蜂は、自然の状態に任せたままだと蜂の群れが遠くまで飛んでいってしまい、付近の民家や住民に影響を及ぼすこともあるため、近くの木に止まった蜂の塊「蜂球」を素早く取らなければなりません。このため、大竹さんは毎日のように巣の様子を見て回り、分蜂が始まる前触れがないかチェックしているのだそうです。

大竹

蜂球がすぐ手の届くところであれば楽なのですが、どこにできるかはミツバチの気分次第です。
敷地には高木も多いので、昨日のように、脚立を使わなければ届かない場所にできることもよくあります。

マサ

ずいぶん高いところに…

大竹

まだ脚立で届くからいいですが。でも、もし、手が届くところにハチ球ができたら触ることもできますよ。一応蜂避けのネットも用意しておきました。

今日は絶好の分蜂日和、さて、うまく分蜂に立ち会えるのでしょうか。