プレーパークならではの空気感

 遊びに来ていたのは1~6歳くらいの親子が十数組。河川敷で焚き火が始まると子どもたちは燃えさかる火に興味津々で、工作コーナーではお母さんたちがリース作りに夢中。川原では、初めのうち大人にくっついて離れなかった子どもたちが、徐々に大胆に遊び始めました。スニーカーのまま浅瀬にジャブジャブ入って、水の冷たさにびっくりした子も。スタッフが遊びを教えるわけではないのに、時間が経つにつれて遊び方のバリエーションが広がります。
 でも、よく見るとスタッフは、常に子どもたちの様子に気を配り、子どもたちが目を向けるものや手に触れるものを一緒に感じ、絶妙なタイミングで声をかけていました。
 『子どもが自ら遊びを生み出せるように、興味を引く“タネ”をまいたり、遊びやすい環境を工夫したりしています』と佐々木さん。この自由で心地よい空気感は、同会の遊び場を運営する経験値が作り出しているに違いありません。

“拾った自然”でクラフト作り

 『家に二人きりだとつい何かと叱ってしまって』と苦笑するのは、3歳の男の子と来たお母さん。『野外にいると、なぜだか私も大らかになれるし、子どももノビノビして見える』。4歳の女の子を連れたお母さんは『屋内だと決まった遊び方になりがちだけど、自然は毎日違う。子どもが自分で面白いことを見つけるから親も楽です(笑)』。二人とも西公園プレーパークにはよく遊びに行くそう。『大きな遊具がなくても子どもは楽しめる、ってプレーパークで知りました』と話してくれました。