見えない準備こそ大切に

 一見、手を入れない自然の中で自由に遊んでいるように見えますが、同会はこの開催に向けて事前の下見や打ち合わせを入念に行いました。
 河川敷の地面に大きな穴はないか、草丈が高すぎて子どもを見失わないか、どの草を事前に刈り、どの草を遊べるように残すか。水辺はどこからどこまで歩けるか、水深はどうか。『いつも活動している西公園なら子どもの動きがほぼ予測できますが、初めての場所は予想外のことが起きかねないので』。スタッフの佐藤美嶺さんは、目に見えない準備こそ重要だと強調します。

「オナモミ、燃えるかなぁ」火を扱う体験は貴重

 焚き火のそばで、ずっと地面を掘っている男の子がやけどをしないか、さりげなく気を配っていたのはスタッフの寺牛替子さん。『硬い石だらけの地面を掘り続けるなんて、大人は絶対にしない』と笑いながら『子どもはやっぱり遊びの天才だね!』。安心して思いっきり遊べる場を支えるのは、きめ細かな気配りとスタッフの温かなまなざしでした。