■ライフジャケットの安心感と浮遊感を体感!

「川流れ」は、ライフジャケットの浮力を実感するとともに、万が一流されてしまった際に取るべき体勢を身につける事ができる人気メニューです。

水深はひざ程度の流れの緩いところで練習しましょう。同行者が支えている状態で、ゆっくり腰を下ろし仰向けになります。体が浮かんでも緊張して体が硬くなっているとバランスが悪くなってしまうので、少し膝を曲げて足を開き、つま先が水面に出るようにします。両腕も開き常に足が下流側になるよう体勢をコントロールします。数回繰り返せば、緊張でこわばっていた顔も笑顔になり、上手に流れることができるはずです。

流れの緩やかなところでは、浮力をいかして足の届かないような深いところまで泳いで行くこともできます。この時は一度ライフジャケットが緩んでいないかを確認しておくことをお勧めします。

流れたり、泳いだりを繰り返しているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。ライフジャケットは保温性にも優れていますが、楽しさゆえに無理をしていると知らず知らずのうちに体温が低下しています。特に上流部での活動では暖かい飲み物や乾いたタオルなど、体温が下がりすぎないような用意も忘れてはいけません。

写真:川流れ

■箱メガネを使って見つけた魚を釣り上げる!

箱メガネを使うと水中の様子がよくわかります。そして、意外と足元にもいきものがいることに驚きます。川底に潜むカジカやヨシノボリは人が近づいてもじっとしていることが多く、箱メガネを使うと割と簡単に見つけることができます。見つけたら当然捕まえたくなりますよね。網に追い込む方法もありますが、ここでは見釣りをご紹介します。

用意するものは「針」「枝」「箱メガネ」といたってシンプル。30センチほどの枝に針を結びつけたら、川の中の石をひっくり返して裏側いる水生昆虫を針にさし、箱メガネを使ってカジカを見つけ、ゆっくりとエサを口元に持っていくと・・・パクッ! すべてが丸見えなのでとても面白いです。比較的簡単に釣り上げることができますが、エサを口に入れても針がかりしなかったり、エサを近づけると逃げたりすることもあるので、熱中すること間違いなしです。子どもよりも大人の方が夢中になりやすいのでご注意を。

写真:箱メガネ

カジカの見釣り【動画】

■おわりに

大橋のあたりで川の活動をしていると、橋を行き交う人が足を止めてこちらの様子を眺めていることがあります。「えっ、仙台駅からすぐのところで川遊び?」と驚いている方もいるかもしれませんが、これこそが仙台・広瀬川のポテンシャルだと考えています。子どもの頃から川に親しむ事ができたり、余暇を川で過ごす家族が増えたりすることで、広瀬川の風景も仙台のイメージももっと違ったものになってくるはずです。にぎわいのある水辺空間を作り出すのは私たち一人一人です。そのための安全で楽しい川遊びを心がけましょう。