■河原を散歩して

大橋下流地点 写真(1)

大橋下流の河原におりると,右岸側遠方に仙台城跡がみえます。城跡が鬱蒼うっそう とした林に縁取られている風景は城下町から発展した仙台の長い歴史を感じさせてくれます。

経ヶ峰きょうがみね付近 写真(2)

上の写真は評定河原ひょうじょうがわら 橋の少し上流の風景です。右岸側には大きな高度差をもつ崖が林に覆おおわれ,みどりの屏風の様になっています。大都市の中にありながら,都会を遠く離れたような風情です。

西公園下の崖 写真(3)

岸辺におりると,崖上に広がる都会のビル群や喧噪けんそうがかき消され,時間がゆったりと流れます。木々にかこまれ,流れる水の音や小鳥のさえずりが崖に響いてすぐ近くに聞こえます。

澱橋よどみばし近くの河原 写真(4)

空を写した水面,そして白い地肌が見える崖とそれを覆う木々が美しい景観を構成しています。

片平丁近くの崖下を流れる広瀬川 写真(5)

都会を流れる広瀬川が穏やかな姿を保っているのは,岸辺や近景・遠景としての木々に覆われた崖のおかげです。崖上の台地は都市としての生活の領域ですが,近景・遠景をなす崖や河原,そして水面は自然の領域として,広瀬川の豊かな自然環境と景観を後世に引き継いでいくための市民共有の財産であり,これからも保全が望まれます。