上流(じょうりゅう)
川の始まり(かわのはじまり)
広瀬川をさかのぼっていくと、
最後 は
宮城県と
山形県の
境、
関山峠にたどりつきます。
山には
木や
草がおいしげり、
落ち
葉が
積っていたりします。
降った
雨は
土の
中にしみこんで、
地下水の
流れになります。この
地下水が
わき
出ているところ、これが
川のはじまりです。
広瀬川になって(ひろせがわになって)
関山峠付近の
水を
集めて
流
れてきた
坂下沢と、
北
の
方角 から
流れてさた
風倉沢は、
関山
トンネルに
近い
国道のわきで
合流し、ここから
広瀬川がはじまります。やがて
谷は
深くなり、いくつかの
沢をあわせて
水もだんだん
多くなります。ひとたび
大雨が
降ると、
水は
土砂をふくんではげしく
流れ、
谷底をえぐるため、
底が
深く、
山が
急な
斜面になって
落ちこんでいる
∨字谷ができます。
谷底は
岩はだが
出ていて、
大きな
角ばった
石がころがっています。ところどころに
滝があって、
岩はだにかめ
穴とよばれるくぼみができていたりします。かめ
穴は、
岩のわれめなどの
弱い
場所が、
水や
石ころの
回転によってけずられてできたものです。
作並温泉の
下流で、
広瀬川は
面白山の
方から
流れてきた
新川川と
合流します。
写真の
大滝は、
新川川と
合流したところの
少し
下流にある
高さ
約
25メートル、
幅10メートルの
鳳鳴の
滝です。
鳳鳴四十八滝という
名前は、
鳳鳴の
滝
を
含めた
大小さまざまの
滝の
音が、
鳳鳴(
古代中国の
想像上の
鳥)の
鳴き
声に
似ていることからつけられたといわれています。