下流のようす(かりゅうのようす)
広瀬橋付近から、広瀬川は下流のようすになります。川幅と川原は広がり、ゆるやかな流れは瀬と淵の区別がつけにくくなります。日辺付近で名取川と合流すると、流れはいっそうゆるやかになって、閖上で太平洋にそそいでいます。 下流にはいると、川岸にがけがなくなり、人エの堤防が続きます。この付近は宮城野海岸平野とよばれるように、ほとんど平らな土地が海まで広がっています。しかし、よくみると、平野にも川がつくった地形があるのがわかります。 平野の中に、宅地や畑に利用されている高まりがあります。これは川の水が運んできた 土砂が、流れにそって積ったもので、自然堤防とよばれているものです。現在、平野のあちこちにみられる自然堤防は、川の流れがいろいろな向きに変化したことをものがたっています。 川は最後に海にたどりつきます。広瀬川などの川が運んできた土砂は、付近の海岸になだらかな砂浜をつくっています。宮城野海岸平野には、宅地や畑に利用されている自然堤防のなごりがみられます。



特徴・機能の資料(とくちょう・きのうのしりょう)
・仙台の自然/平成19年度版/仙台市教育委員会
・広瀬川の自然/昭和53年/仙台市
・広瀬川ハンドブック さあ、清流へ行こう/平成12年3月/仙台都市総合研究機構