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広瀬川フェスタシンポジウム


シンポジウム録

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斎藤問1

  1問目です。広瀬川上流域に植えられている木のうち22%を占め、仙台市内の約7割が広瀬川流域で植えられている木というのは、この中でどれですか。1番、スギ。2番、ヒノキ。3番、ブナ。さあ皆さん、よく30秒数えてください。前に座っておられるパネリストの方もぜひ回答してください。皆さん参加してください。1番から3番まで、皆さん頭の上に挙げてください。どうぞ。バラバラですね。…答えは、ブナが正解になります。
  このブナというのは、山だけではなく海に対しても非常に重要なポジションをとっています。どういうことかというと、ブナの落ち葉と、この腐った、朽ちた木が、まず最初に森に栄養を与えてくれます。ブナ林があることによって、ブナ林というのは、すごく保水能力があって、洪水を防いでくれます。その蓄えられた栄養分とか水分が下の方へ行って、浸透して何年、何十年、長い年月の間に湧き水として再び姿を現し、それがまた川に流れます。そしてその水というのは栄養分をたくさん含んでいます。それが海に流れて、また海の栄養となるということです。
 このブナ林も含めて山の林が、非常に漁業にとって有効だという話を、私はこの前、雄勝というところへ行って聞きました。雄勝というのは、皆さん知っていますか。石巻の北側ですが、ウニ漁の漁師さんに聞きました。「雄勝のウニは、すっごくおいしいんだよ。食べてみな」と言われて、捕ったばかりのをいただいて、包丁で割って食べました。中は真っ黄色で、本当に新鮮なウニです。一皿、プリンみたいな味がするのです。皆さん、捕れたてのウニというのは食べたことがありますか。全然ウニ特有の臭みがないのです。甘いのです。塩辛くなく本当に甘いのです。本当にプリンみたいな味がします。
 黒いのがあったのです。「黒いのは食べられるんですか」、「食べられるよ」、「この黒いのは何ですか」、「これは昆布だよ」、「昆布?」。ウニは昆布を食べるのです。「この黒いのもおいしい」。そして、漁師さんが言っていました。この雄勝のウニというのは、この豊富な海の底にある昆布を食べているから、甘くて栄養があっておいしいのだと。ではこの昆布はどこから来ているのかというと、実はそこの山のブナ林、北上山地の林から流れ込んできた川の水が雄勝の湾内に流れ込んで、それを昆布が栄養分としてとる。光合成をする。そして、おいしい昆布ができる。それをウニが食べる。ウニがおいしくなる。こういう食物連鎖になっています。
 山を、林を切り崩してしまった。山から流れる川、その川が流れ込む海は、よく死んだ海になることがあります。ですから、栄養のたくさんある豊かな海をつくるためには、やはり山の上流部のブナ林を大切に扱わなければいけないという、まず我々はそれを考えなければいけないと思います。
 ブナ林、3番が正解だった方、手を挙げてください。さすがに皆さん優秀でございます。15問ありますから、まだまだ1問2問全然間違えてもチャンスはございます。問2
 2番。1988年1月20日、同時に仙台市内で観測された気温が最も高かった地点は、これは参考程度の記録なのですが、気温というのは風などにも大きく左右されます。湿度、地点、場所によっても全然違います。この中で最も気温が高かった地点はどこでしょうか。局地的に最も高かったところはどこでしょうか。1番、定禅寺通。2番、青葉通。3番、西公園周辺。よく考えてください。それでは、1番から3番まで、どうぞ。…これはバラバラですね。正解は、青葉通周辺ということなります。
 2問とも正解という方。皆さん、優秀ですね。なぜ青葉通周辺なのでしょうか。皆さん、こういう言葉は聞いたことがありますか。ヒートアイランド現象というのがあります。ヒートアイランドというのは、どういうことかというと、街がアスファルトで舗装されたり、あるいはこういうビルやオフィス街からたくさんのエアコンの廃熱が出ます。それで、なかなか夜に気温が下がらない。特に夜を中心に気温が高くなる現象を、熱の島、ヒートアイランドといいます。
 ちなみに、今の1988年1月20日の、これは日中だと思うのですが、そのときの気温が、青葉通周辺の気温で4度でした。一番低かったのは西公園です。西公園は1度でした。場所によって全然・・・。青葉通と西公園は近いではないですか。なぜ、こんなに違うのですか。これは広瀬川がある、川がある、青葉山の緑があるからです。緑からの蒸散作用、そして、広瀬川が運んでくる上流からの冷気、こういうものが相まって、西公園では局地的に気温が下がります。
 桜の開花時期。お花見で、皆さんが楽しみにしています。榴岡公園がまず最初に咲くのです。その1日後2日後に、西公園が咲くではないですか。やはり、少しずれているのですね。都市気候によって。それだけ、川、それから緑というのは、熱を冷ます効果があります。そういう意味でも、温暖化を解消させる能力を、広瀬川は持っているといえると思います。
 ちなみに、そのヒートアイランドのことで、東北大学の植物園で、最近台湾のナンテンとか、皆さん大好きでしょうか、キウイが自生しています。なぜかというと、鳥がキウイの種をどこからか運んでくるのです。うんちをしてしまう。そうすると、東北大学の植物園の中で糞の中に種が含まれていて育つ。
 ところが園長先生が言っていましたが、今までは冬が寒かったから自生できずに死んでしまいました。ところが、最近は冬が暖かいから、そのまま自生して成長してしまいます。これは明らかにここ数年のヒートアイランド、あるいは地球温暖化というのは、明らかに植生から見ても変わってきていると話していました。
 吉成小学校で、6年前にモンキアゲハという蝶々が発見されました。これは関東から西のエリアでしか発見されていない蝶々です。これが仙台でも、だんだん生息を拡大させているということです。仙台ではありませんが、クマゼミ。クマゼミはジージーと、甲子園球場の中継などでよく聞こえてくるではありませんか。甲子園球場の外を映しているときに聞こえてきます。あれも最近は関東まで、その生息域を拡大させています。
 レッドバックというのは、皆さん知っていますか。セアカゴケグモ。あれは10年ぐらい前ですか、大阪で見つかりました。大阪の臨海都市、高石。やはり冬が暖かいものだから、どんどん越冬して繁殖して増えてしまいました。当然それが車に乗ってしまえば関東まで来てしまう。関東は暖かい。そうすると、それが関東でも繁殖し始めます。レッドバック、セアカゴケグモというのは、刺されると高熱が出るのですよ。
 このようにして温暖化というのは、我々の生活まで進入し始めてきているということを、頭に入れていただきたいと思います。これはヒートアイランドの話でしたが、局地的に、とくに都市では青葉通の辺りで気温が上がっているということを説明しました。問3
  3番に行きます。ここからは軽いタッチで行きたいと思います。皆さんも、これはご存じかもしれません。広瀬川の源流というのは、一体どこですか。広瀬川の源というのは、一体どこにあるのだろう。皆さん、考えたことがありますか。皆さん、仙台市民、宮城県民を長くやっている方は、簡単に分かるかもしれません。1番、関山峠付近。2番、秋保大滝の上部。3番、泉ヶ岳の中腹。どれでしょうか。1番から3番まで、皆さん一斉に挙げてください、どうぞ。2番が多いですね。…答えは、関山峠付近です。
  関山峠、ちょうど関山トンネルの近くに源流部があるそうです。上流の方には、これが広瀬川の上流端じょうりゅうたんですよという標識があるのです。やはり相当水がきれいだそうです。ただ、この上流端には蛇がたくさんいるので、上流を探す旅に行かれる方は相当きちんとした服装で出掛けてください。やぶなどを入っていかないといけませんので。答えは、関山峠付近ということになります。
次のCGをよろしくお願いします。広瀬川というのは、関山峠付近を源にして51キロあります。51キロです。広瀬川、名取川が合流して仙台湾に注ぐということです。川の傾きなのですが、これは関東とか近畿地方の大河川の約3倍の傾きを持つということです。富山県の黒部川などに比べると、急流河川の黒部川ほどではないのですが、都市河川の中では比較的傾きの大きい川です。
 新川の方、関山峠からの清流が強い流れとともに仙台市内を流れてきます。これは清流、きれいな川の一つの理由になるのではないかと思います。いろいろな、大倉川とかと合流して、広瀬川は我々に水の多い、豊かな都市をつくらせてくれているということです。長さは51キロです。問4
 次は、少し皆さんも知っているかもしれません。先ほど後ろの方にも、ほぼ答えが載っていました。行きます。広瀬川で初めて行われたスポーツの全国大会は、この中でどれでしょうか。1番、カヌー。2番、フィギュアスケート。3番、ボート。1番から3番まで、どうぞ。1番は結構多いですね。行きます。…答えは意外かもしれません。フィギュアスケートなのです。フィギュアスケートが正解です。
まず最初にフィギュアスケートが最初に行われたところ、全国大会ではなくて、フィギュアスケートが一番最初に行われたところは、ここです。少し見えにくいのですが、エイブラハム・リンカーンという、皆さんは知らないかもしれませんが、仙台に来ていたアメリカの軍人さんです。軍人さんが、戦後占領時代に日本へ来て写真を撮ったのです。ここはどこかというと、ここは今でいう仙台国際センターです。仙台国際センターがあり、宮城県スポーツセンターがあり、これを上に行くと八木山の方です。私はここの前を通勤で通るのです。私の通勤路です。こちらに行くと仙台市博物館があります。皆さん、位置的なものが分かるでしょう。
 つまりここは何かというと、五色沼です。五色沼でスケートをやったのです。この五色沼でフィギュアスケートをやったのが、日本のフィギュアスケートのルーツになっているのです。え?仙台で、五色沼でフィギュアスケート?私は、試しに五色沼へ真冬に行ってみました。本当にスケートができるのかと、石を持って行きました。36歳の大の大人が石を持って、真冬にポチャンとこの五色沼に石を落としている姿は、通報されてもおかしくない状況でした。石を投げる。ガチャン、バチャン、スポーン。割れて、石は全部中に入ってしまいます。水の中です。氷が薄いのです。こんなところでフィギュアスケートをやっていた。実は、こういう秘密があります。次のCGをごらんください。
 実はこれは、仙台の100年間の気温変化です。これは、今、現代の平均気温です。今、平均気温は12度5分ぐらいですか。そして昔は、なんと1900年代初頭は、10度台後半、11度ぐらいです。つまりここ100年で1.5度気温が上がっているのです。平均気温で1.5度、大したことはないじゃないかと思うかもしれません。でも平均気温の1.5度というのは、すごい差なのです。
 ちょうどこの平均気温11度は、現代でいうところの盛岡の気温なのです。つまり100年前は、仙台は盛岡と同じ気温だったのです。盛岡って、寒いですよね。聞いたところによると、私の知り合いが家で布団をかけて寝ていたら、寝息が布団の周りで凍ったというのです。それぐらい寒いところです。その盛岡と同じぐらいの気温なのです。では凍りますね。終わった後に、後ろを見ていってください。信じられない写真が、たくさん張ってあります。
宮沢橋のそばで、小学生たちが楽しそうにスケートをやっているのです。今そんなことをやったら、消防署に通報されますよ。危ないと言って。それぐらい昔は寒かった。先ほどの話ではないですが、温暖化は進行しています。広瀬川の氷が、温暖化の映し鏡になっていると言ってもいいと思います。
 ちなみにフィギュアスケート発祥の地は五色沼でしたが、フィギュアスケート大会の第1回目の会場は、これも驚くと思います。大橋の下です。広瀬川大橋の下で、全国フィギュアスケート大会が行われたのです。これも、結構「へえ」でしょう。皆さん、おうちに帰って自慢してみてください。ちょっと相手にされないかもしれませんが。


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