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私の広瀬川インタビュー


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第1回目 さとう宗幸さん

『孫に伝えたい広瀬川』
聞き手
 お孫さんがいらっしゃるとお聞きしていますが、お祖父ちゃんとしてお孫さんに、どのような広瀬川を残したいでしょうか。また、将来に残したいところは何でしょうか。
さとうさん
 具体的には、何の恐れもなく、水の中に飛び込んでいけるような、今のままの美しい流れであってほしいと思う。
 僕は古川で育って、古川でプールがない頃良く泳いだ川があるわけですよ。その川に娘が小学校2,3年生ぐらいの小さい頃連れて行って、ふっと僕も懐かしくてその川に行きました。そして、思わずここで「小さい頃、夏休みには毎日のように泳いでいたんだ」と言ったところ、娘からすぐに返ってきた言葉が「えー、こんな汚い川で・・・。」と言われて。見たら、なるほどこのまま服でも脱いで飛び込んでいこうかとは、とても思えないような流れになっていたのがとても残念でね。
 だから、僕らの小さい頃がそうであったように、子どもたちが何の恐れもなく水遊びができるような川であって欲しい。それと、百万都市を流れる河川で、あれだけの水鳥や小鳥が生息している川というのは、自慢できると思いますね。

さとう宗幸さん『薄れる市民の関心』
聞き手
 では、広瀬川に関して、ここは変えていくべきと感じていること、こうしたらもっと魅力的な広瀬川になるのではないかと考えていることなどはありますか。
さとうさん
 そうですね・・・、これといって取り立てて声高にこうしてほしいということはないんですが、市民意識として、広瀬川に対する意識がだんだんと希薄になってきている気がしますね。
 僕なんかは、どうしても仙台というと広瀬川が思い浮かぶし、仙台を知らない人に仙台自慢をするとき、一番に出てくるのは、申し訳ないけど伊達政宗じゃなくて、やはり広瀬川なんだよね。僕なんかはそういう思いで捉えているんだけど、意外と広瀬川に対する認識が希薄なところがあるかなと。ではさて、市民のみなさんにどうやってより興味を持ってもらい、より認識してもらうには、どうすればいいのかということなんだろうね。

『散策できる遊歩道を』
聞き手
 子どもの頃に広瀬川で遊んでいない世代がだんだん増えていることも、関係しているんでしょうか。
さとうさん
 そうですね、それはありますね。要するに、百万都市といいながらも、仙台で生まれ育った人の数というのがそれほど多いわけではないでしょうから。仙台をふるさとと認識している方にとっては、広瀬川の存在は大きいんでしょうが。
 澱橋、霊屋橋の辺りに遊歩道みたいなものがあったりするんですが、意外とそういうのがあることを知らない人が多い。それから、自然の姿が残っている広瀬川と比較しても仕方がないのかもしれないけれど、セーヌ川のように護岸が整備されて、遊歩道があるというのが好きなんですよ。
 だから、仙台でも自然を損なわないようにして、広瀬川を散策できるようなものがあれば、もうちょっと広瀬川に足を運ぶ人が多くなる。そして、多くなればなるだけ、川をきれいなままで残そうよというような啓蒙につながっていくのかなと。一時間ぐらい歩いて、仙台のいいところを見ていただければ、一つの啓蒙運動になると思うんですよね。

『熱い思いを再び歌に』
聞き手
 さとうさんが、広瀬川をテーマにした唄を、もっと歌ってくれれば、市民の関心も高まると思いますが。
さとうさん
 一昨年に、仙台出身の作曲家・編曲家で只野通泰さんという方がいらっしゃって、この方が仙台出身で、旧制の二中、二高に通われていたそうですが、25年前に青葉城恋唄が出たときに、いたく喜んで下さったそうです。そして、青葉城恋唄をすごく大事にしてくださった中で、自分もそういう仕事に関わっているだけに、ふるさとに歌を残したいということで、「みちのく広瀬川」という歌を作られているんです。そして、千葉幸雄さんが詩を書いてくださって。
 曲は十年ぐらい前にできあがってたらしいんですが、この歌を歌ってくれるのは宗さんしかいない、絶対に宗さんに歌って欲しいというんで、3年前ぐらいに突然僕のところに譜面とお手紙がきたんですよ。譜面を見たら、とてもきれいなメロディだったんですね。それで、今度東京でやるコンサートの時に歌いますからとご連絡を差し上げて、そしたらいらっしゃって。それを一昨年の4月にCDとして出しています。
 同じ音楽業界の作曲家の方が、広瀬川に対してそんな風に熱い思いをもっているんです。おそらく、いろんな多くの方が、仙台を離れた方がふるさとを思い出すときに、広瀬川で遊んだ思い出がいっぱいあると思うんですよね。

『広瀬川を守り育てるために』
聞き手
 仙台市には、広瀬川に関連する活動を行う市民活動団体(NPO)の方がたくさん、いらっしゃいます。何かメッセージをいただけないでしょうか。
さとうさん
 ボランティア活動がなければ、美しい川を保つことはできないわけだから、それをそのまま素直な気持ちで感謝しているし、頭の下がる思いです。と同時に、そこからより市民の人たちに呼びかけ、啓発していけるような、何らかの市民との関わりをもう少し深めていけるような、イベントを含めたものが考えられるのであれば、協力していきたいと思います。
聞き手
 企業においてもゴミ清掃のような活動がされていますが、それについてはいかがでしょうか。
さとうさん
 そうした活動のことは、僕も何度かニュースの時に拝見しているんだけども、市民の人たちもゴミ清掃とかを一過性のものと捉えているところがあるじゃないですか。それを、日常的なものとして捉えるにはどうしたらいいのか。これは、そういう人たちの活動というよりも、行政なりメディアの力が必要になってくるのかもしれないですね。メディアの一つの責務として果たさなければいけない時かもしれないね。これだけまちが大きくなってくれば余計に。
聞き手
 一般市民の方に、お伝えしたいことは何かあるでしょうか。
さとうさん
 「とにかく、一度でも多く広瀬川に足を運ぼうよ」ということですね。それで認識というのは変わってくると思いますね。
 僕も何度となく広瀬川に行っていながら、カヌーを漕いだときに再認識しましたからね。そして、百万都市が増えた中で、あれだけの清流を持っているまちというのは皆無ですもんね。みんな知っていると思うんですよ。橋の上から見て、百万都市のまちの中で釣りをしている人を見かければ、そうだよなという思いになると思います。

『さとう宗幸さんにとって』
聞き手
 最後に、さとうさんにとって広瀬川を一言で言うと何でしょうか。
さとうさん
 まさに「仙台の象徴」である。同時に「ふるさとの川」だね。

聞き手
 本日は、どうもありがとうございました。
 広瀬川を思うさとうさんのますますのご活躍を願ってます。

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