作成: 八巻 美恵子
海の幸や山の幸をふんだんに使った「仙台雑煮」。よく使われる焼きハゼの替わりに,ここでは焼きアユを使って,天然のアユ独特の上品な香りと味わいが楽しめるようにアレンジしました。

雑煮の材料(手前のアユから時計回りに,引き菜,餅,セリ,芋茎,紅白蒲鉾,凍み豆腐,ハラコ)

芋茎と凍み豆腐は水に浸してもどす。

水と調味料を合わせてひと煮たちさせて,アユを煮崩れないよう注意しながら煮る。

冷めたらそっとアユを取り出す。

水を足し,引き菜,芋茎,凍み豆腐を加えて煮て,最後に焼いた餅を加える。

椀に盛り,アユ,蒲鉾,セリ,ハラコを飾る。

召し上がれ
| 「焼きアユ雑煮」 |
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| <材料>4人分 |
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| 焼きアユ |
4尾 |
| 引き菜(大根400g、人参100g、牛蒡100g) |
| 芋茎(ずいき) |
1本 |
| 凍み豆腐 |
2枚 |
| セリ |
50g |
| 紅白蒲鉾 |
各4枚 |
| ハラコ |
50g |
| 餅 |
8個 |
| 調味料(醤油大4、酒大4、塩小1/2) |
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| <事前準備> |
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| A:焼きアユ |
広瀬川などで釣った新鮮なアユを焼き(できれば炭火が望ましい),乾燥させたものを冷凍しておきます。
※広瀬川の近くに住んでいる間さんによると,雑煮に使うアユは産卵後の「落ちアユ」を使うことが多かったそうです。 |
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| B:引き菜 |
引き菜の野菜を全て千切りにし、茹でて凍らせておきます。この引き菜は雑煮を作る何日か前に作っておきます。 |
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| <作り方> |
- 芋茎と凍み豆腐は水でもどして食べやすく切る。
- 鍋に水2カップに調味料を加えひと煮たちさせる。アユ並べ入れて中火で10分ほど煮る。そのまま冷まし、アユは取り出す。
- 鍋に水2カップを足し、引き菜・芋茎・凍み豆腐を加えて10分ほど煮る。
- 餅を焼いて鍋に入れる
- 椀に盛り、アユ・紅白蒲鉾・セリ・ハラコを飾る。
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<参考>
仙台藩初代藩主・伊達政宗公が食べた雑煮の材料は,文献(「木村宇右衛門覚書」仙台市博物館所蔵)に記されています。材料は,干しアワビ,ニシン(の出し汁),牛蒡,干しナマコ,(凍み)豆腐,大根,黒豆,菜の茎(米沢の野菜)となっていて,現在仙台雑煮として食べられているものとはかなり異なっています。これは,政宗公が生まれた山形県米沢城や,仙台城に移る前まで居城であった宮城県岩出山城など政宗公のたどってきた足跡が雑煮にも表れているのではないか,ともいわれています。山の幸あり海の幸ありのお雑煮は,「食通」であったといわれる政宗公による伊達家独特のものだったようです。

Photo (C)Furuichi Kazuyoshi 2010
「トランヴェール2003年12月号(平成15年12月1日発行)」の特集記事「みちのく大名の正月を寿ぐ」で再現された雑煮