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第10回「広瀬川創生プラン策定推進協議会」議事録概要

日時 平成20年7月29日(火) 13:30〜15:20
場所 仙台市役所本庁舎2階第二委員会室
出席委員 江成会長,伊藤会長代理,日下委員,工藤委員,
齋藤委員, 千葉委員,中川委員,長谷川委員,宮原委員
事務局 建設局百年の杜推進部河川課
司会 河川課 青田参事

1.開会  <青田参事>

2.挨拶  <江成会長>

3.議事

○ 司会

  • 本日,伊藤委員,加藤委員,煖エ委員,田部委員より欠席の連絡をいただいている。
  • 出席委員が全委員の過半数に達しており,本日の会議は成立している。
○ 江成会長
  • 傍聴者は,会議中の注意事項の厳守すること。
  • 今回の議事録の署名は工藤委員とする。

(1)広瀬川創生プランの取組状況について

○事務局(柴田広瀬川創生室長)

  (資料に基づき説明)

○江成会長

  • ただ今の説明について,質問・意見などはあるか。

○日下委員

  • 取組事業の10「川辺のユニバーサルデザインの検討」について,ハード整備を行っている仙台河川国道事務所(以下,「河川国道事務所」)の齋藤委員から補足説明をいただきたい。また,ソフト事業に関しては私から補足説明をしたい。

○齋藤委員

  • 「川辺のユニバーサルデザイン」に関しては,河川国道事務所が関係する事業として13の「広瀬川河川スロープ等改善計画勉強会」があり,「CILたすけっと」(以下,「たすけっと」)や日下委員等からのご協力もいただきながら,検討を重ね整備を進めてきた。その一環で,昨年度末に親水施設として,「じゃぶじゃぶ池」を完成させた。引き続き付近の河川スロープ等の改修を進めていく予定である。

○日下委員

  • 取組事業13「広瀬川河川スロープ等改善計画勉強会」は,平成15年度から継続しており,今年度以降は対岸の若林区側の整備を進める予定と伺っている。これには,地元町内会,学校,たすけっとの皆さんが関与しており,特にたすけっとの皆さんには,実際に車椅子で川に入っていただいた。こうした地域の協力により,右岸の太白区側の整備は昨年度末にほぼ終了している。将来市立病院も近くにできるということもあり,広瀬橋から4号バイパスまでの区間,特に八本松付近を癒しの空間として大規模な整備を行っていただいた。
  • また,このじゃぶじゃぶ池で,今年で9回目となる「政宗さんの川狩り」というイベントの開催を申請している。

○工藤委員

  • 今年度から広瀬川市民会議(以下,「市民会議」)の会長を務めることになった。今回の創生プラン見直しに際し,これまでの市民会議の経緯の概略を述べたい。
  • 平成16年4月に市民会議が発足したが,当初から運営がスムーズにいかず,初代会長であった日下委員が大変苦労されていた。これは,市民が創生プランの実際の実行について,具体的なイメージを持っていなかったことが原因ではないか。
  • この創生プランは,市民協働を基本目標に掲げているが,市民側,行政側双方ともにまだ歴史が新しく,経験が十分蓄積されていないという状況の中での活動であり,市民協働の試行期間だったのではないかと思う。
  • こうした状況下で,市民会議の活動を取組事業ごとに評価すると,一見課題が多いように見えるが,なかには順調に進行してきた事業もある。それは,イベント「広瀬川で遊ぼう」で,もともと取組事業79の「広瀬川フォーラム」から始まった事業で,今年度で4回目の開催となる。これは,昨年から実行委員会方式で開催しており,市からの助成の他に地元商店からの協賛金等を得ながら,回数を重ねるごとに規模を拡大し地元にも定着してきた。
  • さらに,前回(第9回)の協議会で,各流域での取組が重要であるという宮原委員からのご指摘があったように,中流域での活動であるこの「広瀬川で遊ぼう」を発展させた取組として,今年度は上流の魅力発信のため,「作並かっぱ祭り」を企画し,企業からの協力を得ながら準備している。
  • また,取組事業81の「全国広瀬川サミットの開催」に関しては,全国にある広瀬川に関連した団体を集めてのサミット実現はまだ難しいが,今年度中に隣県の福島にある広瀬川との交流会を実施する予定である。
  • 発足当初からの会員が変わったとはいえ,創生プランと全く関連を持たずに市民会議の活動を行っているわけではない。また,これまでの活動を通じて団体・企業との連携が次第に深まってきていることを補足説明としたい。

○江成会長

  • 他に質問,意見はないか。
  • 創生プラン取組状況の現状認識としては,皆さん大きな相違はないようだが,今後の議論の中で意見があれば述べていただきたい。

(2)今後のスケジュールについて

○事務局(柴田広瀬川創生室長)

  (資料に基づき説明)

○江成会長

  • ただ今の説明について,質問・意見などはあるか。

○宮原委員

  • 今回の見直しの方針として,「市民会議の充実」を上げているが,もう一つの実施主体であるNPOについて何か見直し案を検討しているのか。

○事務局(柴田広瀬川創生室長)

  • 今回の見直しにあたっては,これまで関係のあるNPOにヒアリングを実施したり,さらに新たなNPO団体や活動の調査をしながら作業を進めるべきだと考えている。

○江成会長

  • このNPOに関する見直し作業は,市民会議の今後のあり方を考えていく上でも関係してくることではないか。

○工藤委員

  • これだけ膨大な内容の創生プランに対して,現状の市民会議の体制では対応が難しい。例えば,何かアイデアを提案したり,イベントを実施したりということは比較的実施し易いが,長期的な調査研究を行うことなどは,現状では不可能である。
  • 市民会議が実施主体となっている取組事業のなかで,これは市民会議ができるもの,あるいは,これは他のNPOが得意とするものというように個別に検証し,調整していく必要があると思う。

○事務局(柴田広瀬川創生室長)

  • 創生プランの期間内に明らかに実現が難しい事業は思い切って外すとか,逆に新たな取組として実施している事業を加える必要があると考えている。
  • また,工藤委員からのご指摘にあったように,現在の市民会議の力量を鑑みて,現実的に実現可能性がない事業は,プランから外したり,あるいは,そうした事業が他のNPOでできるのであれば,そこで実施していただくということも必要ではないか。

○工藤委員

  • 先日の洞爺湖サミットや,都市河川で激しい雨による急激な流量増加による事故のニュースもあったように,環境問題に関する市民の関心の高まりが,今後の都市政策の問題とますます密接に関連してくると思う。本来ならば,市民会議がそうした問題に対して研究会を主催して取組むことになっているが,現在の力量では実現が難しい。
  • しかし,行政やNPO等の団体が主催する会議に参加したり,そこで意見を述べたりということは可能であり,実際に行ってもいるので,見直しにあたって検討していきたい。

○伊藤会長代理

  • 先日大学の調査で広瀬川へ行く機会があり,ちょうどそこに小学校の課外学習で,子どもたちが宮沢橋下流左岸の郡山堰に来ており,市民会議の方々が子どもたちを水辺で遊ばせたり,水生生物の観察等で授業に協力しているところに居合わせた。そこで思ったことだが,創生プランの取組の中で大学が協力できる分野もあり,また,広瀬名取川漁業協同組合にも積極的に活動している方がいるので,そういうところから協力をもらう等,他の機関と連携して進めていくことも今後検討してはいかがか。
  • 連携に関しては,これまでの活動でかなり素地ができてきていると思うので,それを活かせるような創生プランの見直しとなればよいのではないか。

○加藤委員代理(宮城県仙台土木事務所 小林技術次長)

  • 県では一昨年より,行政の施策決定に際してパブリックインボルブメントの積極的導入を研究している。その研究に基づいて,昨年は6つの分野でモデル事業としてパブリックインボルブメントを実施した。河川整備計画の策定もその一つである。
  • パブリックインボルブメントの手法もいろいろあるが,県で実施しているものの一つに,素案の提示前に,インターネット等で地域の意見を取り入れるということを実施している。創生プランに関しては,広瀬川ホームページ(以下,「広瀬川HP」)という素晴らしいホームページがあるので,それを活用することで,労力と費用を抑えながら多くの市民の意見を集めることができるのではないか。

○事務局(柴田広瀬川創生室長)

  • ぜひ参考にさせていただきたいと思う。

○江成会長

  • 市で実施しているパブリックコメントの手法として,現在多いのはどのような方法か。。

○事務局(犬飼建設局長)

  • 現在,本市で様々な計画を策定する際には,必ずといっていいくらいパブリックコメントを募集している。
  • 方法には,一つの素案を提示し,それに対して意見を募集するという方法と,素案の前にいろいろな意見を募集するという方法がある。後者の場合,多様な意見が提案され,目的達成のために意見を収斂させることにかかる期間・費用・労力等が多くなる傾向があり,一般に前者の方法をとる場合が多い。

○江成会長

  • そうした場合,例えば多くの人に一同に会してもらい意見を募る方法や,あるいはインターネット等を通して募る方法などがあると思うが,どういった方法が採られるのか。

○事務局(犬飼建設局長)

  • まずフォーラム等を開催し,意見を募るという方法も実施しているが,現在主流なのはインターネット等を利用する方法である。

○江成会長

  • 市民からの反応等の実績はいかがか。

○事務局(犬飼建設局長)

  • 最近では,男女共同参画センター「エル・ソーラ仙台」施設縮小問題に関するパブリックコメントはかなりの反応があったが,その一方で,市民に馴染みの薄い問題等では関心が低く,なかなか集まらない事例もある。
  • 幅広く市民の意見を募る方法として,本市では,「市長への手紙」等を実施しており,青葉通りのケヤキの伐採問題に関しては,パブリックコメントとは別にその投稿も多かった。また,さらに多くの意見が必要な場合には,パブリックコメントといえないかもしれないが,無作為に抽出した市民の方々に対してアンケートを送付し,その回収を行うという方法を実施したこともある。

○江成会長

  • 今回は先ほどの提案にもあったように,素案をつくる前に意見を募集することも検討してはいかがか。先に素案ありきの意見募集だと,市民からハードルが高いと感じられる可能性もあるので,広瀬川HPを活用した働きかけを行う等,気軽に意見を述べやすい方法を工夫する必要があるのではないか。

○日下委員

  • 気軽に意見を述べられるようにすることは必要だ。事業主体の市民会議を中心とした見直しだけだと,限られた意見しか集まらないのではないかと危惧している。プラン策定の時には,無作為に抽出した市民3,000人を対象としたアンケートを実施している。まずそこがスタートであった。
  • 今回も同様の方法をとり,これからの広瀬川の課題や市民の夢等をこの見直しに反映させることも必要ではないか。市民にとって広瀬川はやはり近くて遠い存在であり,これまでの取組や成果を広く市民に知ってもらうとともに,今後の課題や夢を提案してもらうために,市民アンケートであるとか,あるいはフォーラムの開催等を検討していくこともよいのではないかと思う。

○千葉委員

  • 事務局から取組事業の説明をいただいたが,こうした広瀬川に関わる事業が数多く存在し,素晴らしい取組が行われていることが,市民にはほとんど知られていないのではないか。その理由は,広瀬川と市民との関係が,イベント等を通した単発的なものになりがちで,そこからの展開がないため,市民に広瀬川が十分に浸透していないからではないか。仙台の街はケヤキと広瀬川で語られることが多いものの,現実はそうではないように思うので,これまでの活動を通しての成果と反省を踏まえ,こうした視点からの新たな取組が必要ではないか。
  • 取組事業の見直しに関しては,実行性のある行動計画とするために,思い切った取捨選択の判断が必要ではないか。
  • 見直しの方針として,状況変化に応じた視点を取り入れるということに関係して,最近の事例を紹介したい。観光コンベンション協会で一昨年より広瀬川への観光誘致の働きかけを行ってきて,今回初めて東京からツアーバスが広瀬川に来ることが決まった。それは,環境の良いところはもちろんだが,純粋に路や街などを歩くことを目的とした団体の方々で,年代は75歳以上である。最近はこうした事例が多くなってきている。これも従来想定していなかった状況変化の一例ではないか。
  • また,市民会議の体制強化については,組織面,運営面といろいろな課題があると思うが,市民会議の体制をどのように強化すべきかも,この機会に議論する必要があるのではないか。

○江成会長

  • そのツアーバスは,広瀬川を見るために来るものなのか。

○千葉委員

  • まさに広瀬川を見るためのツアーで,今年の8月に予定されているものである。

○江成会長

  • その情報を仙台市では把握しているのか。

○事務局(柴田広瀬川創生室長)

  • 観光交流課では把握していると思うが,河川課では把握していなかった。

○江成会長

  • 7月27日に,澱緑地の利活用検討のためのワークショップに出席した。そこでも同じように,情報の連携がうまくできていない事例があった。それは町内会が除草をした同じ場所を,わずか1週間も経たないうちに県でも同じ場所の除草を実施したという事例である。
  • 行動の連携の前に,まず情報の連携が大切である。それぞれが各分野で努力し,このようなツアーバスが広瀬川にやってくることになったことは大きな成果であるが,それが市民会議や広瀬川創生室(以下,「創生室」)に伝わっていないということは問題ではないか。具体的に何か行動を共にすることはすぐには難しいかもしれないが,まずは情報の共有化を図ることが重要だと思う。
  • 本来は,広瀬川に関する情報を集約し,共有化を図り活動を推進するために市民会議,創生室,そしてこの創生プラン策定推進協議会が設立されたものなので,やはり情報の共有化を見直しの中で検討していくことが必要ではないか。その方法として,広瀬川HPをさらに拡充し,そこに情報が掲載されれば誰でも知ることができる,ということも考えられる。

○日下委員

  • 広瀬川の魅力をPRするためには,広瀬川に関する様々な団体や活動の総合的なネットワーク化が重要であり,それを市民会議が実施主体として担っていくことは難しいのではないか。これまでうまくいかなかった理由は,参加と協力が十分ではなかったからだと思う。はじめのうちは,多大な期待をもって各団体が集まり創生プランづくりを始めたが,次第に自らの団体にとってメリットがないと感じ,分散していった。それを反省し,もう一度原点に立ち返り,市民会議の見直しの他にも,様々な団体・活動との連携の見直しを行っていくべきではないか。
  • 今年の仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(以下,「DC」)に向けて,広瀬川の魅力をPRしていくためにも,各主体が個別の活動に終始せず,情報を提供する等,改めてネットワークの総合力を高めていく必要である。

○江成会長

  • 京都の鴨川等ではそうした事例があったのではなかったか。

○宮原委員

  • ちょうど先日京都へ行ってきて,多くの人が鴨川を親しむ姿を目にした。例えば,お店が設置している川に向けて張り出した「川床」で多くの人が食事をしたり,夜はアベックが等間隔で並び夕涼みをしたりという,人と川との関係が近い風景が,京都の魅力を増幅していることを実感した。仙台の広瀬川も素晴らしい河畔があるので,もっと川と人との関係が深まることを期待している。
  • 前回(第9回)でも指摘したが,「広瀬川」といって思い浮かべる場所は,人によって大きく異なるので,広瀬川を何とかしなくては,と考えるとき,皆さんにとっての「広瀬川」はどこを指しているのかが,不明確ではないか。そこで,同じ広瀬川といても流域ごとに特徴が大きく異なり,それに応じて,活動している人やその内容,課題も異なっている。
  • 例えば都市部では,京都の鴨川のような人と川との関係が近い姿にしたい,あるいは上流部では,水源涵養林を大切にしなければならない,ということを同じテーブルで議論しようとすれば,優先順位が付けられず無理がでてくるので,見直しにあたっては,活動内容の照会や新規の事業提案,活動団体の募集などを流域や区間ごとに分けて検討してはどうか。
  • 近年,エネルギー問題や食料問題など生活に直接関わってくる社会問題が多いが,そうした問題に対して広瀬川がどのように役立つかという視点も今回の見直しに取り入れてはどうか。
  • 例えば災害等何か問題があったときに,私たちが広瀬川から助けてもらうことになるので,そのために普段から草刈をしたり,水を汚さないようにする必要がある,というような動機付けを新たに加えてはどうか。


○工藤委員

  • 市民会議として,今の宮原委員のご指摘は大変よく理解できる。現状では,全流域の活動を市民会議がすべて対応していくことは無理なので,まずは宮沢緑地をモデルケースとして取組を行っている。
  • 宮沢緑地に関しては,毎年イベント「広瀬川で遊ぼう」を開催し,地元にも定着してきており,また平成18年度には年間8回の勉強会を開催し,利活用に関する「16項目の提案」のとりまとめを行った。
  • さらに,昨年から宮城県とNPO法人水環境ネット東北の主催による利活用ワークショップに参加して意見を述べるとともに,地元の住民との交流も図ってきた。そこで川をより親しめる空間とするために,トイレの設置や河原に日陰をつくることを実現するための働きかけを行ってきた。一部の地元住民からの反対もあり,実現は困難であるが,今後も市民ニーズの掘り起こし等を行っていく必要があり,活動を続けたいと考えている。

○日下委員

  • 先ほどの宮城県主催のワークショップについても,広瀬川に関する活動をしていてもなかなか情報が伝わってこない。特に,河川の場合は,行政の果たす役割が大きいので,まず行政同士の連携を図る必要がある。これまで,国・県・市の連携も,また,市の各部局間での連携も十分ではなかったのではないか。今回の見直しにあたって,まずその課題を整理する必要がある。
  • その上で,市民との連携を図ることが重要ではないか。その連携を図る上で,市民会議の果たす役割も大切になってくると思う。
  • 現在,国・県が取組んでいる河川整備計画の策定も,そのような連携が図れればうまくいくのではないか。
  • そのような意味では,市民会議の活動を宮沢緑地だけに限定するのではなく,仙台市の約半分の面積に及ぶ広瀬川流域を体系的に捉えて取組むべきではないか。

○宮原委員

  • 河川には,今の日下委員のご指摘にもあるように公共的な側面もあり,一方で生活に密接に関わる部分もある。そこで,河川管理者である国と県,市民との協働を進める市,そして実際の活動主体となる市民会議という三者が,何か活動を行う際にきちんと話し合いができる仕組みを担保できれば,国・県が進める河川整備計画にしても,市民協働で進める創生プランにしてもうまく機能するのではないか。今後新たな仕組みづくりをするのであれば,その前に,まずはそうした三者の話し合いが実現できる仕組みが必要だと思う。

○江成会長

  • 私も国の名取川整備計画学識者懇談会に出席しているが,今の宮原委員のご指摘の内容にあるような,市民意見を取り入れながら進めていくということは,国や県の会議では方針となっており,いろいろ議論されているものの,現実はなかなか実現が難しい。また,行政機関の関係においても,まず国が計画を策定するのを県と市が待っているような印象を受ける。市民と一番接する機会が多いのは市町村等の地方自治体なので,懇談会で仙台市が積極的に意見を述べて市民のニーズを反映させるということも重要ではないか。

○日下委員

  • この河川整備計画の策定で大切なのは,その流域の住民がきちんと意見を述べ,それが計画にきちんと織り込まれることである。治水・利水・環境等河川において重要な側面の課題を,これから30年後の姿を考え整備計画としてまとめていくにあたって,予算上の限界はあるにしても,有識者だけが集まって表面的に市民意見を取り入れたというのではなく,抜本的に市民意見を盛り込んでいく必要がある。

○工藤委員

  • 市民の川との関わりは,われわれの世代までは川で遊んだりすることが普通であったが,高度成長期以降は,公害問題が発生し,学校では児童に川へ近づかないよう指導したという歴史があり,それ以降川との関わりが希薄になってしまった。市民に仙台市のシンボルは何かと尋ねれば,広瀬川と答が返ってくるとは思うが,市民が日常的に川と触れ合っているかといえば,そうではない。
  • そのために,市民会議では,市民に広瀬川をもっと身近に感じてもらうために,「清流広瀬川」という純米吟醸酒の企画・販売促進を行ったり,「広瀬川」という弦楽曲を制作してコンサートを開催してきた。
  • また,様々なイベントを通じて子どもたちを川辺へ連れ出す努力もしてきた。それでもまだまだ市民と川との関わりが十分とはいえない。こうした実態を現実として把握していないと,いくら市民意見を盛り込む必要があるといっても,その市民意見がはたして適切であるのか疑問である。そのため,広瀬川の環境保全と広瀬川を活かしたまちづくりを推進することとあわせて,戦略的に市民意識の変革を行う必要がある。
  • 市民会議の会員も高齢化が進んでいるので,将来の活動の布石となるような種を蒔いていきたい。

○江成会長

  • その他この見直しの方針や今後のスケジュールに関して意見はないか。

○齋藤委員

  • 創生プランを実行性のある行動計画とするために,計画期間である平成26年度までに実現が難しい事業を思い切って外すということは一理あると思う。
  • しかし,河川国道事務所が実施する事業のなかで,例えば水環境改善等に関する事業は,この創生プランとは別の行動計画に基づいて実施することになっており,創生プランの長期計画よりもさらに計画期間が長いものもある。そうした事業を,平成26年度内に実現が難しいからといって一律に外すのではなく,仮にプランから外すとしても思想としては残すといったような考慮を検討いただきたい。

○江成会長

  • 例えば,取組事業bR「広瀬川市民協働基金(市民ファンド)の設立」は,これが実現すれば,広瀬川に関して活動している各団体が集まる誘因となることが期待できる。
  • 現状では計画期間内に実現が難しいとしても,今回の見直しでプランから外すのではなく,何らかの方向で実現を目指す必要がある事業もなかにはある。
  • 今後のスケジュールでは,11月までにもう一度この協議会で議論する機会があるので,今回の資料を持ち帰り各位吟味していただき,具体的な見直しの方向性についてご提案をいただきたいと思う。

(3)その他

○江成会長

  • 先ほどの千葉委員からの話にあった東京から広瀬川へツアーバスで観光にやってくる件については,その方々にぜひ広瀬川観光のリピーターとなっていただきたいと思う。もし市民会議が連携して何か協力できるのであれば,お願いしたい。

○日下委員

  • バスツアーの方々を案内する場所は決まっているのか。

○千葉委員

  • 評定河原付近を案内する予定である。はじめは愛宕堰を見たいという要望があったが,バスの乗り入れや周辺の観光スポットとの関係で変更していただいた。

○工藤委員

  • 市民会議でも,観光客へのおもてなしは関心があり,今後のDCを控え,若林区宮沢緑地で芋煮会等のイベント実施を検討している。問題は観光コンベンション協会等の機関とうまく連携して実施できるかということである。

○宮原委員

  • 河川敷での芋煮の風景は,とても絵になり,観光PRにもなるので,例えば「市民一斉芋煮の日」を決めて,上流から下流まで至るところで芋煮会を開催し,そこに観光客も飛び入りで参加できるということも面白いのではないか。

○日下委員

  • 芋煮もよいが,この時期ならではの観光PRは,やはりアユだ。広瀬川は天然アユの遡上が9割を占めるくらいの環境の良い河川である。そこで,観光で広瀬川に来て,アユを食べるという体験は,一生の思い出になる。そうした四季折々の自然と触れ合い,河川の文化に接することは,DCに向けて素晴らしい観光スポットとなるのではないか。

○宮原委員

  • そうした川の四季折々の魅力を発信できれば,広瀬川をよりPRできる。

○工藤委員

  • 川の魅力発信に関しては,市民の川との関わり方が重要である。例えば長良川では,有名な飛び込みスポットがあるが,そこを危ないからといって立入禁止にはせずに,市民が川とうまく付き合っている。それが魅力の発信につながっている事例もある。一方,広瀬川はそうした川とは異なり,都市部を流れるところに特色があり,市民と川との関わりについても,観光面を含め課題が多い。

○江成会長

  • 本日の議論では,各主体の立場から取組事業の進捗状況を中心に,創生プランの見直しについて話し合ってきたが,一方で,市民と川との関わりという視点から,これまで実施してきた事業が,市民にどれくらい浸透してきていのるか,ということも検討する必要があるのではないかと思う。
  • 本日の議題についていただいた意見は,事務局でまとめていただき,議事録として確認する。
  • その他意見がなければ,本日の議事を終了したい。

4. 閉会  <青田参事>

以上


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