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vol.3 下流域の魅力を味わう – 体験日記

vol.3 下流域の魅力を味わう

体験日記

今回の体験の大きなテーマは地場産の食材を地元で消費する「地産地消」。清流・広瀬川を象徴するアユや、河川敷で栽培されている野菜を通して、広瀬川の魅力を探っていきましょう!

アユ釣り体験

まず向かったのが、若林区河原町と太白区長町を結ぶ広瀬橋。7月1日に解禁されたアユ漁に、僕も実際に参加してみようというのが目的です。当日の天気が心配でしたが、取材中は雲の隙間から青空が広がり、ホッとひと安心。
実家から海までは歩いて数分という近さもあって、子どもの頃はよく家族や友達などと海釣りをしていましたが、川で釣りをするのは今回が初体験。僕一人の力ではさすがに何ともできません。そこで今回、アユ釣り歴が数十年という大ベテラン・間侊一郎さんに助っ人を依頼!手取り足取り、教えていただくことにしました。

「きょうは流れもあって、コンディションはバッチリ!期待できるよ!!」と話す間さんに、僕の胸が躍ります。今回挑戦するのは、おとりのアユを使って釣る「友釣り」。アユには縄張りに侵入してきたアユを攻撃する習性がありますが、これを使ったアユ独特の釣り方です。間さんに仕掛けを用意してもらい、いざアユ釣りスタート!
おとりのアユをうまく水中で泳がせるように竿で調整しなければなりませんが、見た目以上に川の流れが速く、おとりは空中を浮きっぱなし…。なかなかうまくできません。

しかし、釣りを始めてから数分後、しなやかな釣り竿に大きな手応えが!「よし、きたっ!!」と竿を上げると、急に竿が軽くなってしまいました。せっかく釣ったアユに逃げられてしまったのです。その後も1回アユがかかりましたが、途中で逃げられてしまい、1時間という限られた時間で釣り上げることはできませんでした。ビギナーズラックを期待するも、はかなく撃沈…。
多い時で1日に100匹近くは釣るという間さんを、ただただ尊敬の眼差しで見つめるだけでした。今年のアユは20センチを超える大型のものが多いそうで、「近いうちにぜひリベンジを!」と心に誓った次第です。

今回、残念ながらアユを釣ることはできませんでしたが、100万都市の真ん中を流れる川で釣りができたことは、とても貴重な体験となりました。釣りをしながら辺りを見渡すと、立ち並ぶマンションや広瀬橋を通る車、それに新幹線や在来線が鉄橋を次々と走り抜ける風景が目に飛び込んできます。都市化が進んだ中でも川が清流を保ち、そこにアユが生息していることに、一仙台市民として大きな誇りを感じました。 それとともに、いつまでもこの清流を残していきたいという想いを強くしました。(アユを釣る際は「遊魚証」の購入を忘れずに!)

※遊魚証はこちらのお店で購入できます。
http://www.kiddy.co.jp/ayunip/miyagi/hirose_new.html

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日辺地区での野菜栽培を取材

次に向かったのは、さらに広瀬川下流の若林区日辺地区。河川敷の肥沃な土壌を利用して農薬や化学肥料をほとんど使わず、ナスやトマトなどの野菜栽培に取り組んでいる佐藤勘一郎さんの畑です。
到着して佐藤さんに挨拶してすぐ、手渡されたのが大きな水ナス。「これ生で食えっから~」と勧められて口に含むと、みずみずしさとともにほのかな甘みが。これまでナスを生で食べたことはありませんでしたが、取れたてのナスがこんなにおいしいとはビックリしました。
佐藤さんに話を聞くと、大雨の影響で数年に1回は畑が水没するくらい、川から水が溢れてくるのだとか。この時、川から養分が運ばれて、野菜の生育に適した土壌になるのでしょう。まさに広瀬川が育てたナスといっても過言ではありません。

 

アユと野菜を試食

佐藤勘一郎さんの畑で収穫されたナスなどの野菜は、仙台市内の料理店などに出荷されています。今回はそのうちの一つ「ホテルレオパレス仙台」(仙台市青葉区大町2-3-1)の10階にある「イタリアンダイニング彪夢(コム)」にお邪魔し、収穫された野菜を使った料理をいただくことに。この店では地産地消に取り組んでいて、使われる野菜の約8割は県内産。佐藤さんをはじめ県内の生産者と直接ネットワークを築き,こだわりの野菜を使用した料理を提供しています。

この日は佐藤さんの畑で収穫されたナスやトマトと、広瀬川で獲れたアユを使ったイタリア料理「アクアパッツア」や、一押しメニューの佐藤さんのトマトと日辺地区で取れた小松菜を使ったスパゲティを試食。料理長の北村裕さんが実際に足を運んで選んだという食材を使っただけあり、どちらの料理も「おいしい!」の一言。地元・仙台の食材がイタリア料理に見事、マッチしていました。「身近な所にこんな素晴らしい食材があるとは驚いた」という北村料理長の話にもうなずけます。

 

地産地消

なりもの野菜味わいフェアチラシ「地産地消」は今、地球温暖化防止の観点からも注目を集めているキーワード。遠くで生産されたものを使うと、輸送されて来る際にそれだけ温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出してしまうという考えからです。
仙台市では,地産地消を推進するため,8月1日から31日までの期間、「仙台夏物語’09 なりもの野菜 味わいフェア」を開催しています。この企画では、仙台市内22ヶ所のホテルや旅館,飲食店で,今回紹介した佐藤勘一郎さんの野菜をはじめ,若林区日辺地区で収穫された新鮮野菜を,素材を活かしながらも趣向を凝らした調理で味わうことができます。みなさんもこの機会に、地元の野菜のおいしさを再認識してみてはいかがでしょうか?


今回取材した場所

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今回の取材でご協力いただいた皆さん

○アユ釣り取材 間光一郎さん

323 生まれも育ちも広瀬川のほとりの若林区で,子供の頃からアユ釣りを楽しんできた大ベテラン。現在は,広瀬川に関する市民活動団体「広瀬川市民会議」の事務局長として,アユ釣りだけでなく,広瀬川で開催される各種イベントや,河川敷の清掃や除草活動にも熱心に取組んでいます。
広瀬川に関する活動を一緒に行ってみたい方や,間さんからアユ釣りを教わってみたいという方は,下記までお問い合わせください。

広瀬川市民会議
仙台市青葉区本町二丁目14-26 保坂ビル3階
TEL・FAX 022-214-5512
E-MAIL hirosegawa@michinoku-kawa.net

○野菜の収穫体験 佐藤勘一郎さん

佐藤勘一郎さん若林区日辺地区で米や野菜の生産を行っている佐藤さん。日辺地区は,もともと広瀬川が運んできた肥沃な土壌でつくられる美味しい野菜の産地ですが,佐藤さんはさらにEM農法(EM菌=有用な微生物群を使用し,自然本来の力を借りて土壌作りを行う農法)を取り入れ,農薬や化学肥料をほとんど使用せず,害虫も手作業で駆除するなどの手間をかけて野菜を栽培しています。
佐藤さんの野菜は,今回ご紹介する「イタリアンダイニング彪夢」など仙台市内レストランで頂けるほか,毎月第二・四土曜日の朝6時~8時に若林区役所南側ふるさと広場駐車場で開かれている「わかばやしふれあい朝市」でもお買い求めできます。

○調理・試食 北村裕さん

北村裕さんホテルレオパレス仙台の料理長を務められています。ホテルの10階「イタリアンダイニング彪夢」では,今回ご紹介した一押しメニュー・佐藤さんのトマトを使ったスパゲッティの他にも,北村さん自ら産地を訪れ選び抜いた地元の食材を活かしたイタリア料理が楽しめます。
なお,8月1日から8月16日まで,「七夕ランチバイキング」として地元食材をふんだんに使ったメニューをお値打ち価格で楽しむことができます。

http://www.leopalacehotels.jp/sendai/facility/